矢野雅哉の査定評価、守備は強肩!年俸、背番号は?広島ドラフト6位
今回は2020年ドラフトで広島カープから6位指名された亜細亜大学の矢野雅哉内野手についてです。
いやー、久しぶりにこんなに守備の上手いショートを見ました。大学時代の矢野雅哉のファインプレー集を映像で確認しましたが、とにかく上手い!!そして、強肩であるため三遊間の深い位置で取ったゴロもアウトにできる強みが矢野雅哉にはあります。
広島カープからドラフト6位指名を受けた矢野雅哉は、契約金額2500万円、年俸600万円で仮契約しました。背番号は61。
本当に広島はいい選手を取りますよね。6位指名まで矢野雅哉が残っていたのが不思議なくらいです。恐らく各チーム投手を優先させなきゃいけない台所事情があり、かつ野手でも打撃に定評のある人気選手を上位で指名しないと他球団に取られるため致し方ないことではあると思うのですが、矢野雅哉はもっと上位で指名されてもいい逸材だと個人的には思います。
出場機会に恵まれれば、元ヤクルトの名手の宮本慎也みたいなショートになるような気がしてなりません。広島は6位で矢野雅哉を獲得できて本当にラッキーだったと思います。
矢野雅哉の査定評価、年俸は上昇する?査定評価を中学時代、高校時代、大学時代の成績、経歴から見てみた
矢野雅哉(やのまさや)。1998年12月16日生まれ、兵庫県出身。身長173cm、体重71kg。右投げ左打ちの内野手。小学生から野球を始めてリトルリーグにて、中学はシニアリトルのいずれも大阪のチームに所属。高校は兵庫県の育英高校に進学。甲子園の出場経験はなし。その後は、亜細亜大学に進学して、3年生の秋のリーグ戦で首位打者のタイトルを獲得。チームでキャプテンも務めた。
亜細亜大学の同級生の記事についてはこちら
・2020年ドラフト巨人1位:平内龍太
・2020年ドラフト楽天4位:内間拓馬
矢野雅哉は、高校での甲子園出場経験はなく、トップレベルで注目されていた選手ではありませんでしたが、広島スカウトは大学1年生の時から矢野雅哉に目を付けていたようです。強肩&運動神経の高さなどから、4年前からドラフト予約していたとも一部では言われています。
守備は元々評価が高かった選手ですが、課題はバッティングにありました。しかし、大学野球を通じて成長を見せ、リーグ戦では首位打者のタイトルを獲得するほどまでになったことが、プロ指名の決定打に繋がったと思われます。
長距離砲のバッターではなく、俊足好打の1、2番タイプのバッターです。打撃フォームはどちらかと言うとヤクルトの青木宣親のイメージでしょうか。ミート重視のコンパクトなスイングです。強いて懸念材料が指摘するとなると、プロに入ってからは、バッティングで1軍投手の壁にぶち当たるかもしれないですね。
矢野雅哉の査定評価から守備評価は格上?年俸アップ?広島カープ遊撃手(ショート)のレギュラー争いは熾烈に!?
田中広輔 31歳
小園海斗 20歳
矢野雅哉 21歳
矢野雅哉は、現ショートのレギュラー争いに十分食い込んでいける選手でしょう。年齢的に見てもポスト田中広輔の正遊撃手として安泰と思われていた小園海斗はウカウカしてられなくなりました。
プロ選手の打球を取るシーンをまだ見ていないので何とも言えませんが、少なくとも強肩&守備範囲に関して矢野雅哉は即一軍で通用するレベルだと思います。個人的には、守備については、小園海斗よりも矢野雅哉が一歩リードしているのではないかと思います。
田中広輔はこれまでの実績と安定感が売りではありますが、残念ながらズバ抜けて良いショートという印象ではありません。一方で矢野雅哉は、ずば抜けて良いショートになるような予感がしているため個人的な期待度が非常に高い選手です。
残る問題はバッティングです。当然守備だけではこの激しいレギュラー競争で生き残れません。未知数である矢野雅哉がどれだけプロの世界で通用するか、活躍できるかが開幕一軍、開幕スタメンを勝ち取れるための鍵になるでしょう。ぜひ、チャンスをものにして開幕一軍を掴んでもらいたいですね。
少し長い目で見ると、仮に4、5年後に田中広輔、菊池涼介が35歳前後で落ちてくる、もしくは故障しがちになったとした場合、矢野雅哉、小園海斗で二遊間を守ってもいいわけですよね。恐らく広島はそこまで考えた上でドラフト指名しているのではないかと思っています。小園海斗をセカンドにコンバートして、矢野雅哉をショート、守備に関しては鉄壁ですよね。本当に広島の育成戦略は素晴らしいです。
矢野雅哉の査定評価を改めて指名すべきだった(指名して欲しかった)球団はヤクルトと横浜
矢野雅哉は結果的に広島カープに6位指名されてしまいましたが、個人的に矢野雅哉を指名すべき(指名してほしかった)球団はヤクルトと横浜DeNAベイスターズだと思っています。どちらも守備の要であるセンターラインのショートを固定できていないチームです。
まずはヤクルトスワローズですが、2020年は基本的にエスコバー、西浦直亨が守っていました。あとは廣岡大志も数試合ショートで出場しております。内訳としては、エスコバーが最多の69試合、西浦直亨が65試合、廣岡大志が6試合でした。
しかし、2021年シーズンはエスコバーの退団が決定しており、正遊撃手が不在の状態になっています。現時点で最もレギュラーに近いであろう西浦直亨の2020年シーズン成績は、101試合に出場、打率は.245、打点43、本塁打10本という正直あまりパッとしない実績でした。
廣岡大志も山田哲人二世となりそうな打撃センスで飛躍が期待されていますが、まだ覚醒できていない状態ですので、たらればの話にはなりますが矢野雅哉を獲得できていればヤクルトにとっても、矢野雅哉本人にとっても良かったのではないかと思います。
続いて横浜DeNAベイスターズですが、2020年は倉本寿彦、大和が中心的にショートを守り、あとは柴田竜拓、森敬斗が残りを守ったという現状です。内訳としては、倉本寿彦が64試合、大和が62試合、柴田竜拓が35試合、森敬斗が2試合という結果でした。
個人的には大好きな守備の名手である大和がいるので、守備力は高いのですが大和も33歳とベテランの域に入ってきているところです。倉本寿彦、柴田竜拓もいますが心もとないというのが正直な感想です。唯一、森敬斗は希望の星かもしれませんが、覚醒するにはもう少し時間がかかるでしょう。
そのため、即戦力になりそうな矢野雅哉のドラフト指名は効果的だったのではないかなぁと思ったところです。ただ、横浜DeNAも内野の選手層が補強ポイントであることは十分理解しているようで、FAで巨人に移籍した梶谷隆幸の人的補償として、内野手の田中俊太を獲得したのかなぁと思いました。年齢も27歳とまだまだこれからが旬な選手ですので活躍を期待したいところですね。
以上、今回は2020年ドラフト6位指名で広島カープに入団した矢野雅哉についてでした。
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