メジャーの年金制度の条件資格は?いつから?何歳から?仕組みは?

年俸・契約更改

メジャーの年金制度の条件資格(在籍9年?1年?)は?いつから?何歳から?仕組みは?

<受給額>

メジャーリーグ選手への年金受給額は、1日以上のメジャーリーグ登録があれば受給資格が発生するようです。つまり、メジャー在籍1年であっても年金受給は発生します。あとは在籍登録の年数に応じて受給額が加算されていくようになっています。

<メジャーリーグ登録年数と受給額>

登録10年:満額支給

登録9年:90%支給

登録8年:80%支給

・・・・

登録5年:50%支給

当たり前ですが、長い期間トップチームで活躍し続けることは並大抵ではないですよね。日本人選手、特にメジャーに挑戦した野手を見ていて思うことですが、マイナーからメジャーに上がることがどれだけ大変なことか、日本以上にシビアな世界だと思います。

また、年齢に関しても同じようなことがいえます。どんなに偉大な有名選手と言えども、ベテランの域に達してくると容赦なくトレード、戦力外通告などが敢行されるのがメジャーです。あのイチローでさえ、シーズン途中に突然マリナーズからヤンキースに移籍した時には衝撃が走りました。

また、松井秀喜、上原浩治のメジャーでの後半期を見て思いましたが、年齢が40歳近くになってしまうと、まだまだ現役できそうな実力がありそうにも関わらず、各球団からのオファーが来なかったりしていたので、メジャーは情に流されずに淡々と客観的にいちビジネスとして選手契約を結ぶ厳しい世界を垣間見た気がします。

たかが10年、されど10年というように、年金満額支給の条件がメジャー在籍登録10年という基準は上手くできているなぁという印象です。

特に日本人は、日本のプロ野球を経験し、実績を残してからメジャーへ挑戦することが一般的で、ルール上FA権を取得するのに時間を要するため、メジャーで登録年数10年以上という基準をクリアするにはかなりのハンデがありますね。

 

<受給開始年齢>

62歳から開始が基本ですが、早めに受給開始することも可能のようです。例えば45歳から受給開始することもできるようなのですが、具体的にどういうルールで、どのように支給されているかまでは分かりません。

きっと開始年齢が早まれば受給額が減るか、受給できる期間が減るんでしょうね(そうじゃなきゃ成り立たないはずなので。。)大体、野球選手の選手寿命は40歳くらいまでいけば、御の字ではないでしょうか。ましてや投手などは肘、肩の消耗、故障でもっと短い場合も多いわけですから、60歳台まで待ったら約20年の空白期間ができてしまうわけですからね。



 

メジャーリーグの年金制度の仕組みや財源はどうなっている?

<仕組み>

選手からの積立金の運用から支払われているわけではないため、実質的に選手は掛け金を払っていない仕組みのようです。テレビやネット放送による放映権や肖像権による収入から積み立てられたものが選手への年金になっているようです。

なんという夢のような仕組みでしょう。我々サラリーマンだって、毎月の給料や年数回のボーナスから積み立てられているわけですから、羨ましいですね。

予め年金として必要な財源が確保されているわけで、そしてしっかり運用できる仕組みになっているのですから大したものです。

ちなみに、メジャー年金の10年の満額支給になると、日本円換算でおおよそ2000~2300万円前後/年の支給になるようです。日本の中で年収2000万円なんていったらエリート中のエリート。外資系のコンサルや医者、弁護士など高給取りと同じレベルの年金をもらえるわけですから素晴らしい制度です。



 

日本人メジャーリーガーの年金額は?イチロー、松井秀喜、野茂英雄、松坂大輔、上原浩治、田沢純一、松井稼頭央など主な日本人の年金額

 

現時点で日本人で満額支給の条件を満たしているのは下記4人だけになります。

・野茂英雄

・イチロー

・松井秀喜

・大家友和

 

惜しかったのは、オリオールズ、ボストン・レッドソックスで活躍した上原浩治ですね。メジャー登録9年目、あと1年で満額支給というところだったのですが、2018年に日本プロ野球界へ復帰して古巣の巨人に戻ってきました。この年は、メジャーリーグの移籍市場が鈍化していて、大物選手の移籍もなかなか決まらないという事態が続いていました。

所属が決まらない中での調整、このままメジャーからのオファーが来ない可能性もゼロではなかったことから、確実なオファーがあった巨人への復帰を決断したものと思われます。もちろん、本人としてもメジャーリーグでの現役継続を希望していたと思いますが、今後の調整や将来を考えた場合には、冷静で妥当な判断だったのではないかと思っています。

もちろん、上原浩治もメジャー年金を満額もらうためだけに、現役生活を続けていたわけではないでしょうから、純粋に野球を続けるための環境を選択したまでのことでしょう。それにしても惜しかったですね。

 

日本人メジャー選手の参考情報はこちらになります。

上原浩治:9年→90%

黒田博樹:7年→70%

松坂大輔:8年→80%

田沢純一:9年→90%

松井稼頭央:7年→70%

長谷川滋利:9年→90%



 

日本のプロ野球での年金制度はどうなっているのか?日本球界のプロ野球選手はいくら年金がもらえるのか?

日本プロ野球の中には、選手の年金受給制度は現在ありません。よって、日本の選手はアメリカのように年金がもらえません。厳密には、以前はこのような制度があったのですが、運用が事実上で破綻したためなくなっています。

だからこんなに、みんな日本人選手はメジャーリーグに行きたがるわけなんですかね。これだけメジャーの年金条件が手厚ければ、それも理解できなくはないですよね。なんせ世間では老後資金2000万円問題などが一時期は世間を賑わせましたが、そんな問題もメジャーで活躍した選手にはどこ吹く風。あっという間にそんな老後問題が解決してしまうわけですから、最高の仕組みです。


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