阪神タイガースのショート(遊撃手)のレギュラー予想(2023~2024年)

予想

阪神タイガースのショート(遊撃手)のレギュラー予想(2023~2024年)木浪聖也

今回は、阪神タイガースのショートのレギュラー予想についてです。2023年に18年ぶりにセリーグ制覇を果たした、阪神タイガースですが、その中でも遊撃手のショートのレギュラー争いは熾烈です。

登録されているメンバーをざっと見てみても、下記5人がショートのポジションを務められる布陣になっています。それでは私の予想を具体的にランキング形式で見ていきたいと思います。




阪神タイガースのショート(遊撃手)のレギュラー予想ランキング(2023~2024年)木浪聖也との争い

2023~2024年における阪神タイガースのショートの私のレギュラー予想をランキングで表すと以下になります。順に見ていきたいと思います。

1位 木浪聖也(きなみせいや)

2位 小幡竜平(おばたりゆうへい)

3位 山本泰寛(やまもとやすひろ)

4位 熊谷敬宥(くまがいたかひろ)

5位 北條史也(ほうじょうふみや)

 

○1位 木浪聖也(きなみせいや)

2023年に阪神タイガースは、18年ぶりにリーグ制覇を果たしましたが、間違いなくその原動力となったのは、ショートのレギュラーを奪取した木浪聖也(きなみせいや)の存在が大きいでしょう。

2018年ドラフト3位で社会人のホンダから入団してきたプレーヤー。2019年には113試合、2020年は92試合と経験値から言うと最もレギュラーに近い存在だったとは思いますが、私個人としては正直、物足りなさを感じていました。

ところが、2023年の木浪聖也(きなみせいや)のプレーは見違えるほどであり、バッティング、守備ともに大活躍の1年でした。

特に、守備に関しては「こんなに守備が上手かったかなぁ?」と思うほど、華麗な守備を連発しており、セカンドの中野拓夢とのダブルプレーは、今シーズン幾度となくチームのピンチを脱してきました。間違いなく、木浪聖也と中野拓夢のセンターラインが強化されたことが阪神の優勝に繋がったと言えます。

これまでは、打撃、守備、走塁どこを取っても突出した部分がないため標準的な選手に見えていました。特に、私は守備の面で、ショートというポジションはチームの命運を握る大事な要素だと見ていたので、これまでの木浪聖也(きなみせいや)のショートの守備も悪くはなかったのですが、良くもないという印象でした。

木浪聖也(きなみせいや)の成長は、私にとって1年でこれほどまでに選手は変わるんだなぁという学びになりました。

 

○2位 小幡竜平(おばたりょうへい)

2023年の岡田監督が就任当初は、ショートのレギュラー起用を明言され、最初のうちはスタメンで起用ていましたが、序盤からは木浪聖也(きなみせいや)にそのポジションを奪われてしまいました。

主に、木浪聖也(きなみせいや)の休養時に、ショートで起用されることが多く、レギュラーとして活躍することはできませんでした。

2018年ドラフト2位で入団した小幡竜平(おばたりゅうへい)ですが、岡田監督が当初起用を明言していたように何と言っても守備に定評がある選手です。安定した守備力には魅力があり、また高卒で入団しているため23歳という若さにも魅力があります。

5年後の阪神タイガースの内野手を担う選手ではありますが、あとは課題であるバッティングをどこまで克服することができるかが鍵となるでしょう。今シーズンは、チャンスに強い脅威の8番打者として木浪聖也(きなみせいや)が、確固たる地位を気づきましたが、まだ毎シーズンでコンスタントに打撃成績を残せるほど、技術は確立されていないのではないかと思います。

よって、小幡竜平(おばたりゅへい)にとっても、新たに2024年シーズンでショートのポジションを奪い返すというチャンスは十分にあると思います。非常に楽しみな選手です。



○3位 山本泰寛(やまもとやすひろ)

2020年オフに金銭トレードで巨人から阪神に移籍した選手です。より選手層の厚い巨人では、吉川尚輝などの陰に隠れる形でなかなか出場機会を得ることができなかった山本泰寛(やまもとやすひろ)でありましたが、阪神に移籍してきた2021年シーズンでは4月時点で既に26試合に出場しています。

とは言え、巨人ほどではないにせよ同じく選手層の厚い阪神でありますから熾烈な争いであることには変わりません。現に私の予想も3位とさせていただいており、やはり中野拓夢(なかのたくむ)や木浪聖也(きなみせいや)よりは若干劣るのかなぁと思っているところです。

年齢的なことからもあと1~2年で結果を残せなければ、またドラフトなどで次々と新戦力が台頭してきますから2021年は山本泰寛(やまもとやすひろ)にとっては勝負の年になりそうです。

 

○4位 熊谷敬宥(くまがいたかひろ)

2017年のドラフト3位で入団した選手です。内野手であるため、ショートに限らずサード、セカンドなどでの起用もされています。正直、今のままではショートは厳しいと思ったので5位にしております。

しかし、ある程度の安定感がある選手ですのでショートではなくセカンドでなら可能性があるのではないかと見ています。現在のところは、走力を生かした代走での起用が多く見受けられます。私の地元宮城県の仙台育英高校の出身ということもあるため、個人的には応援している選手ですのでぜひとも大きな活躍を残してレギュラーの座を掴み取ってもらいたいと思います。

【仙台育英出身の選手に関する記事はこちら】

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○5位 北條史也(ほうじょうふみや)

5位は北條史也(ほうじょうふみや)です。2012年のドラフト2位で入団して以降、持ち前の強打からも将来の阪神のショートのレギュラー候補として呼び声高かった選手でありますが、ここ数年は伸び悩みというかブレイクスルーできていない現状です。

2023年においては、一度も1軍でのプレーを見ることができませんでした。上位にいる木浪聖也(きなみせいや)、小幡竜平(おばたりゅうへい)に置いていかれる形となりました。

2016年には122試合に出場して打率.273、打点33、本塁打5本と翌年以降レギュラーとしての活躍を期待されていましたが、以降は100試合以上に出場できた年は1度もなく、打撃の方でもパッとした成績を残せていません。

しかし、高卒で入っていましたが、気づけば年齢も29歳。下手すると戦力外やトレード要因となる可能背も出てきてしまいました。レギュラー獲りに全力で取り組んでいるところでしょうが、背水の陣で持ち前の打撃を生かした活躍を期待したいところです。

 

○番外編 中野拓夢(なかのたくむ)

番外編として、2022年までショートのレギュラーについていた中野拓夢(なかのたくむ)選手ですが、2023年の岡田監督就任からはセカンドにコンバートされ、レギュラーの座を確たるものにしました。143試合、全試合、全イニング出場を果たして最多安打のタイトル争いまで繰り広げました。

恐らく、これ以降はショートに戻ってくることは、よっぽどのことがない限りないかと思います。問題視されていたスローイングが、ショートからセカンドにコンバートされたことにより、1塁までの送球距離が縮んだことが功を奏したのか、これまで以上に守備が安定し、とんでもない好プレーを連発したのは印象的でした。

元々グラブさばきや守備範囲の広さに定評のある選手でしたが、中野拓夢にとっては、セカンドが転職だったのかもしれません。その適正を見抜いていた岡田監督の神眼も流石としか言いようがありません。

中野拓夢は、2020年ドラフト6位で入団した選手です。1年目からほぼレギュラーと言っていい出場試合数、活躍を見せていました。

【中野拓夢(なかのたくむ)の詳細記事はこちら】

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私が最も評価しているのは中野拓夢(なかのたくむ)の基礎守備力です。彼は小さいころから内野手として育ってきた生粋の内野手です。基礎が出来ており、堅実で安定感のある守備をすることができる選手だと思います。

入団1年目の中野拓夢(なかのたくむ)は、まだプロの打者の打球の速さや球場のグラウンド状態など様々な要素に適用しきれていない部分があり、経験を積ませる必要がありましたが、2023年に入ってからは環境に適応してきたことも大きかったと思います。

あの巨人の坂本勇人だって、最初の5年くらいは守備が下手過ぎてどうしようもなかったものですが、今やゴールデングラブ賞を毎年受賞する名手に成長しました。それだけ、守備というのは経験と練習がものを言うものだと私は思います。

中野拓夢(なかのたくむ)は、エラーもありますが、それ以上に堅実かつ際どい所での好プレーが連発されています。将来の阪神タイガースの絶対的セカンド・ベースマンのレギュラーとして今後も期待が見込まれます。


阪神タイガースのショート(遊撃手)の歴代レギュラーを見てレギュラー予想(2021年)をランキング、中野拓夢は?鳥谷敬以降は不在?争いは?鳥谷の呪い?

阪神タイガースのショート(遊撃手)の歴代レギュラーを見てみると、2016年の鳥谷敬を最後に阪神はショートのポジションで絶対的なレギュラーが不在の状態になっているという認識です。

【阪神タイガース・歴代ショート一覧】

1953~1966 吉田義男(13年)

1967~1977 藤田平  (10年)

1978~1982 榊原良行、真弓明信

1983~1987 平田勝男

1988~1991 和田豊、八木裕

1992~1997 久慈照嘉(5年)

1998~1999 今岡誠

2000~2002 田中秀太、沖原佳典

2003~2015 鳥谷敬(12年)

2016~2020 北條史也、大和、木浪聖也

もちろん、北條史也(ほうじょうふみや)や木浪聖也(きなみせいや)が多くの試合に出場してはいますが、絶対的なレギュラーとして君臨したかというと微妙なところです。出場試合数もそれほど多いわけではなく、他選手との併用起用が続く年が続いています。

やはり強いチームはセンターラインを守る人がしっかりしていると言われるように2005年以降で阪神タイガースが優勝できていない事由はこういうところにあるのかもしれません。

上記一覧から見ても分かるように、やはり10年ショートのレギュラーを張るということが、どれだけ大変なことなのかが一目瞭然ですね。まずは、個人として毎年成績を残し続け、ライバルとのチーム内競争に勝たなければなりません。それに加えて怪我をせず毎年140試合近くの試合に出続けなければなりません。これだけでも10年間維持し続けることがどれほど難しいか、想像しただけで分かりますよね。

阪神タイガースの歴史の中で、10年以上ショートのレギュラーを保持できたのは3人だけです。1950~1960年代の吉田義男、1960~1970年代の藤田平、そして2000年代の鳥谷敬という3人であります。

鳥谷敬は約12年に渡って阪神タイガースの正遊撃手としてチームを支えてきたわけであって、これは1950年代以降の歴代ショートの中でも2番目の長さです。これだけの功労者を容易く放出してしまったわけですから、残念ではありますね。

また、巷では鳥谷の呪いという冗談交じりの噂も飛び交っています。長年に渡って阪神に貢献してきた鳥谷敬を実質的な戦力外という形で放出し、結果的には井口監督率いるロッテに拾わられる形とはなりましたが、鳥谷敬にとっては良く思っているはずがありません。

そんな上記のような怨念めいたことからも、ショートのレギュラーが定着できていないのではないかと言われたりもしています。まぁ、全くそういったことはないかと思いますが、少しでも早くショートを定着できるような布陣になってもらいたいものですね。


阪神タイガースのショート(遊撃手)の2023~2024年のレギュラーを木浪聖也、小幡竜平に固定すべき理由と阪神のエラー(失策数)の多さが優勝を阻む

私がなぜセンターラインの守備が大切かを説いているかというと、阪神タイガースは非常にチームとしての失策数が多いチームだからです。ただ多いだけではなく、2022年までの阪神の場合はセリーグの中でダントツにエラーが多いチームなのでした。

2020年で言えば失策数85、ブービーの広島カープでさえ73個であることからも、いかに阪神の守備がざるに近いかお分かりいただけたのではないでしょうか。2021年シーズンにおいて阪神の失策数は86個セリーグでダントツのビリです。私は阪神の優勝が2005年から遠のいているのには、この守備力の低さが影響していると予測しています。

だからこそ、阪神が優勝するためにはセンターラインであるセカンド、ショート、センターに絶対的な選手を持ってきて、固定して起用すべきだと考えています。それが、今のセカンド中野拓夢(なかのたくむ)、ショート木浪聖也(きなみせいや)、小幡竜平(おばたりゅうへい)、センター近本を持ってすれば、あと数年で十分な経験と実績を組んでゴールデントライアングルを形成できるのではないかと見ています。

ぜひとも、阪神タイガースの岡田監督には、目先の利益だけではなく、中長期的な視点を持ってこのまま選手起用、育成に臨んでいってほしいと思います。以上、今回は阪神タイガースのショート(遊撃手)の2023~2024年のレギュラー予想についてでした。





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