オリンピック野球ルール(延長戦・タイブレーク・球数制限等)東京2020五輪

国際大会

オリンピック野球ルール(延長戦・タイブレーク・球数制限等)東京2020五輪

今回は、東京オリンピック野球の大会ルール(レギュレーション)についての紹介です。野球の国際大会でよくあるルールとしては、投手の球数制限、DH制度、延長有無、タイブレーク制、ビデオ判定、使用球などなど、複数のルールやレギュレーションが大会ごとによって異なるのでご紹介していきたいと思います。

なお、このような大会ルールについては、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)という競技連盟によって決定されています。

オリンピック野球ルール:ピッチャー(投手)の球数制限は?東京2020五輪

東京2020大会の野球競技において、ピッチャーの球数制限はありません。そのため、特に先発投手を長いイニング、複数の試合に登板させることが可能となります。投手力が高い日本としては、有利なルールだと思います。

日本の投手陣の状態を考えると、リーグ戦でも好調をキープしており、開幕戦でも好投を見せた山本由伸の起用方法が金メダル獲得のキーポイントになるかと思います。

最大でも7試合ですし、最小だと5試合となるチームも出てきますので、できるだけ調子のいい投手を長いイニング登板させることが必勝法になることでしょう。

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オリンピック野球ルール:タイブレーク制とは?延長戦は?東京2020五輪

東京2020大会では、延長10回からタイブレーク制が導入されるルールになっています。具体的には、ノーアウト1・2塁から始まるタイブレーク制が実施されるため、送りバントをするのか、それともそのまま打たせて強行戦略が取られるのかなど、チーム戦術が勝敗に大きく左右することになると思います。

個人的には、まずは送りバントでランナーを得点圏に送って勝負というのがセオリーだと思っています。仮に強行戦略を取ってダブルプレーにでもなろうものなら、一気に窮地に立たされることになりますので、監督としては重大な判断が求められることになりますね。

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オリンピック野球ルール:DH(指名打者)制は?ビデオ判定(リプレイ検証)は?東京2020五輪

東京2020大会では、DH制が導入されています。こちらは今や一般的になっているため、国際大会でも通例の制度かなと思います。アメリカやドミニカ共和国など、強打者を揃える海外チームにはより有利に働く制度かもしれませんね。

なお、ビデオ判定、いわゆる「チャレンジ」と呼ばれる映像でもリプレイ検証についても導入されており、1チーム当たり9イニングで1回のチャレンジが可能となります。

申告して成功にすれば1回分としてカウントされませんが、失敗すると1回分としてカウントされ、残りイニングでの再度のチャレンジ(リプレイ検証)はできなくなります。終盤のイニングや得点に絡むような、より重要な場面での効果的な活用が必要になりますね。



オリンピック野球ルール:ボールの使用球は?ピッチャーの投球時間制限は?東京2020五輪

今大会の使用球は、SSK製のボールが使われています。日本のプロ野球で使われているボールに近く、使い慣れている日本人選手にとっては有利に働くことでしょう。WBCなどこれまでの国際大会でも、すべりやすい使用球に悩まされてきた日本人投手にとっては朗報だったと思います。

また、開催国としてのもう一つのメリットとして、終始日本の球場での試合となるためマウンドへの適用という観点からも、ペナントレースで利用している日本のマウンドで投球できるメリットは非常に大きな追い風になるだろうと私は見ています。

メジャーリーグの堅いマウンドとは違い、7月までリーグ戦を戦っていた選手にとってはありがたい恩恵だと思います。

なお、ピッチャーに投球時間制限が設けられており、ノーアウト・ランナー無しの場面では、キャッチャーの返球を受けてから20秒以内に投球しなければなりません。なるべく円滑に試合運営を行う必要があるというコロナ対策の側面もあるのかもしれませんね。

速いテンポで投げる投手にとっては、全く苦にならないルールですが、間を取ったりゆっくりと投球動作に入るピッチャーにとってはやっかいなルールかもしれませんね。日本のピッチャーは比較的速いテンポで投げていくので、あまり影響はないものと思われます。

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オリンピック野球ルール:オープニングラウンドからの勝ち上がりの条件は?東京2020五輪

大会方式:1次リーグは参加6チームを世界ランクによりA、Bの2組に分け、各組3チームの総当たりで順位を決定。

勝敗が並んだ場合は(1)直接対決成績(2)得失点率差(3)得自責点率差(4)チーム打率(5)コイントスの順で決定。順位に基づき、決勝トーナメントを行う。

今回の出場国は以下の6ヵ国となります。日本、メキシコ、ドミニカ共和国、韓国、アメリカ、イスラエル。

以外だったのは、野球にも世界ランクがあったんですね。今回は少し特殊な勝ち上がり条件となっており、トータルで4勝3敗でも金メダルを獲れるような変則的トーナメント構成になっています。これを考えると、全勝優勝と無駄なプレッシャーや重圧は不要であり、とにかく金メダルを獲るということだけを最優先事項として戦略を立てていくことが大事かもしれませんね。

また、直接対決の成績が大切であることに変わりはありませんが、その次に重要になってくる得失点率差>得自責点率差>チーム打率なども、できるだけ良い数字を残しながら勝ち残っていくことが求められる大会となります。



オリンピック野球ルール:コールドゲームはある?オープニングラウンド、ノックアウトステージ、東京2020五輪

今大会ではコールドゲームの設定もあります。具体的には、5回以降で15点差以上ついた場合と、7回以降で10点差以上ついた場合がコールドゲームとなります。ただし、決勝と3位決定戦ではコールドゲームは適用されません。それ以外のオープニングラウンド、ノックアウトステージで適用されることになります。

今回は各地域での予選を勝ち上がってきた6ヵ国に出場国が絞られていることと、実力も拮抗しているためコールドゲームになるようなことはないかと思われます。あるとすると日本とは別組のB組にいるイスラエルの試合かなと一瞬思いましたが、イスラエルもかなりの実力者を揃えているようです。

イスラエルと聞くと、あまり野球のイメージがないのですが、2019年のオリンピック最終予選ではオランダやイタリア、スペインなど、これまで国際大会に出場してきた強国を倒してきたチームです。

ユダヤ系アメリカ人でメジャーリーグ経験者を集めたチーム構成となっているようで、投手、打者を含めバランスの取れたチームに仕上がっています。

韓国、アメリカが負けるようなことはないと思いますが、油断は大敵かもしれませんね。未知なる部分が多いチームですが、初戦となる7月29日の韓国戦に注目が集まります。

以上、今回は東京2020オリンピック大会における野球のルールについての紹介でした。



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