高田孝一の年俸と背番号は?2020年ドラフト楽天2位の活躍予想
今回は2020年ドラフトで楽天から2位指名を受け、入団交渉の上で仮契約が成立した法政大学の高田孝一投手についてです。
高田孝一の契約金は7000万円、年俸は1100万円です(いずれも金額は推定)。
金額を見た印象は、高すぎず、低すぎず、大卒のドラフト2位指名では妥当なラインではないでしょうか。背番号はまだ未定なのか公表されていないだけなのか、調べたところ、現時点の情報はありませんでした。
ドラフト会議が始まる前の下馬評でもプロのスカウトからの評価は高く、予てから上位指名の予想がされていた投手です。やはり東京六大学野球のリーグ戦で法政大学を優勝に導いたことや、150キロを超えるストレートなど、類まれなる素質に注目が集まっておりました。
高田孝一投手の中学、高校、大学時代の成績
高田孝一(たかだ・こういち)。1998年6月3日生まれの22歳。神奈川県綾瀬市出身。身長183cm、体重91kg。右投げ右打ち、投手。小学校から野球を始め、中学でも軟式野球部に所属。高校は平塚学園に進学し、1年生からベンチ入りして試合に登板。その後は法政大学に進学。
高田孝一は、高校時代に甲子園に出場することはできなかったものの、既にプロの注目を浴びていた投手です。甲子園に出場できなかったのも、大激戦区の神奈川県の高校でしたので致し方ないところがあると思います。
なんせ、神奈川には横浜高校、東海大相模、桐蔭学園、慶応、横浜隼人、桐光学園、横浜商業などなど、名前を聞いただけでも震え上がる学校ばかりがずらり。他県の甲子園予選に参加した場合、この中の5チームくらいは優勝する可能性があるのではないでしょうか。そのくらい神奈川県の高校のレベルは高く、下手したら全国で一番の激戦区と言えるかもしれません。
高田孝一の球速、球種とピッチングフォームからの評価
高田孝一の最速は155キロ。球種はストレート、スライダー、カーブ、フォークなどです。
高田孝一の投球フォームは、ダイナミックな剛腕タイプ。東京六大学のリーグ戦を含めた大学時代の投球を映像で確認しましたが、一番の印象はパワータイプの剛腕といったイメージを持ちました。150キロを超える直球を武器に、押して押して力でねじ伏せていくタイプの投球スタイルでした。
球のキレというよりはパワー系の高速ストレートです。投球フォームのダイナミックさから、まるでメジャーリーガーのような投げ方です。少し心配に思ったのは制球力です。あまりコントロールが安定しているようには思えず、コースへの投げ分けというより、思い切って腕を振ってパワーで押し込んでいくピッチャーです。
また、変化球を投げる際の投球フォームも少し、ストレートの時とは違うように見えたため、プロの打者を抑えていくためには、ストレート、変化球ともに制球力の向上が必要になってくると思われます。
それでも伸びのある高速ストレートが低めに決まった時の迫力は相当なものでしたので、あれはプロの打者でも簡単には打てないのではないか、つまり1軍でも通用するボールじゃないかなと思いました。
高田孝一の楽天での適正配置はどこかを推察?一番は中継ぎ?
上記のような高田孝一の投球スタイルから考えると、即戦力として1軍で活躍していくためには中継ぎが適職なのではないかと思います。先発での長いイニング投げるよりも、短いイニングを155キロ台のストレートを中心にグイグイ押して抑え込む投球を期待したいものです。
巨人からロッテに移籍した沢村のような感じですかね。弱点としては、ランナーを出してからのピッチングや、フォアボールで自滅することを自重していけるかが活躍のポイントになるかもしれません。逆に、勢いに乗れば良いリズムで打者を抑えることができると思います。
高田孝一の2021年シーズン楽天での活躍予想
まず、来シーズン2021年の楽天の投手陣の配置予想をしてみましょう。
(先発ローテーション)
・則本昂大
・涌井秀章
・岸孝之
・早川隆久
・塩見貴洋、酒居知史、石橋良太、弓削隼人
以上のようなメンバーが先発ローテーション争いをしていくことになると思います。2020年ドラフト1位で早稲田大学から獲得した早川隆久がどのくらい活躍してくれるかは未知数ではありますが、間違いなく1軍即戦力、しかも先発投手として起用されていくことでしょう。
楽天は1位の早川隆久、2位指名の高田孝一の他にも、藤井聖(ENEOS)、内間拓馬(亜細亜大)と即戦力投手を複数獲得しています。この高田、藤井、内間の誰かがチーム内の競争に勝って先発投手を勝ち取ることだって十分に考えられます。
また、中継ぎや控えに甘んじている、若手・中堅投手も楽天にはたくさんいます。例えば、辛島、安楽、福井、池田、藤平などなど、まだまだブレイクを予感させる選手もいるため非常に楽しみです。
則本10勝、涌井10勝、岸9勝、早川9勝とこれだけで38勝の勝ち星を獲れるわけです。決して現実的にあり得ない数字ではないと思います。そのためにも、皆が1年間を通じてコンディションを保ち、出場し続けてくれることが何よりです。如何せん、これまでは故障によって先発ローテの誰かが欠けてしまうことが多かったため、まずは全員がフルシーズン出場していくことを目指して欲しいと思います。これができれば、十分優勝できるだけの投手は揃っていると思います。
今シーズン先発に配置転換された松井裕樹については、石井新監督がストッパーへの再配置転換の方針を既に打ち出しております。これは英断だと思いました。やはり抑え投手が定まっていないチームは優勝できないと思いますし、後ろから投手を固めることは強いチームの鉄則です。そういった意味では、投手出身である石井監督の手腕にも期待したいと思います。
高田孝一の話から、楽天のチーム全体の投手についての話に飛躍してしまいましたが、以上のことからも分かるように、高田孝一にはぜひ中継ぎで勝利の方程式の一角を担うような活躍を期待したいところです。
強敵ソフトバンクに立ち向かっていくためにも、155キロの速球とパワーボールを武器とした高田孝一の力は絶対必要になると思いますし、彼にはその資質があると思っています。ぜひ1年目からチームの勝利に貢献するようなピッチングをして、楽天を再びリーグ優勝に導いてくれたらと思います。
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