2019年阪神ドラ2の井上広大の年俸と背番号と今後の活躍について

2019年阪神ドラ2の井上広大の年俸と背番号と今後の活躍について

今回は2019年ドラフト2位指名で阪神タイガースに入団した井上広大についてです。大型野手として、大阪の履正社高校時代には夏の甲子園で優勝を果たし、チームの中心選手だった一人です。やはり一番の魅力はバッティングの長打力、パンチ力です。阪神に入団してからも、そのパワーと打撃センスはピカイチです。

井上広大の年俸は720万円、契約金は6,000万円(金額はいずれも推定)、背番号は32番。

高卒ルーキーながらも、高めの年俸、契約金になっており、金満球団の阪神ということもあるかと思いますが、かなり期待されての設定だったのではないでしょうか。今後のさらなる活躍が望まれます。

 

井上広大の小学校、中学校、高校時代の成績と履正社高校での甲子園優勝

井上広大(いのうえ・こうだい)。2001年8月12日生まれ、19歳。身長187cm、体重97kg。右投げ右打。外野手。高校通算の本塁打は49本。走力は50mを6秒前半。

大きな体格の割には、俊敏性があり、肩も強いため走攻守の総合力が高い選手です。

高校時代の家族構成は母、弟との3人暮らしだったようです。彼女情報はネットや週刊誌も見てみましたが特に見当たりませんでした。

井上広大は小学生の時はソフトボールから始め、中学になったからは野球に転向して、リトルシニアでプレーしていました。その後、大阪の履正社高校に進学して野球部に入部。外野手として1年生の夏からベンチ入り。1、2年の時は惜しくも甲子園出場を逃していましたが、3年生になってからは春、夏ともに甲子園に出場。その中でも夏の甲子園では見事、履正社高校初の優勝を飾り、チームの4番打者として大きく貢献しました。ポジションは外野手。

何と言っても、大阪は全国屈指の激戦区です。履正社高校の他にも大阪桐蔭、金光大阪高校、近畿大学附属、東海大仰星、上宮高校、桜宮高校と強豪校がずらりと並んでいます。特に大阪桐蔭は、毎年のようにプロ野球選手を輩出する名門校で、甲子園に出場すると必ずと言っていいほど上位成績を収める全国トップクラスの実力校です。大阪、神奈川は出場校も多いし、強豪校も多数あるため、夏の甲子園に出場するには最難関の都道府県と言っていいかもしれませんね。

そのため、大阪や神奈川出身の中学生の中には、甲子園出場の確率が高い都道府県の強豪校に進学する生徒もチラホラいるほどです。大阪出身で宮城県の東北高校に進学したダルビッシュ有なんかは、その典型例かもしれませんね。

井上広大は、この予選の難関を突破して甲子園に出場し、さらには全国優勝したわけですからすごいですね。しかも、しっかり大阪の出身であるため、府外県外から引っ張られて大阪の名門に入ったわけでもないため、どこか親近感がわきます。最後の夏の甲子園の決勝では、現ヤクルト・スワローズの奥川恭伸投手がいた石川県の星稜高校と対戦して勝利しています。将来、エースと4番として、また甲子園球場で対戦するのが楽しみです。


 

井上広大が2019年ドラフトで2位指名の評価を受けたことは妥当?

2019年に井上広大が阪神からドラフト2位で指名された時、私は正直、少し過大評価かなと思っていました。夏の甲子園の決勝戦も見ていましたし、打撃センス、長打力も素晴らしいとは思っていましたが、プロに2位で指名されるほどではないかなと思っていたのが正直なところです。

ところがどっこい、プロに入団してからの活躍は、高卒1年目としては素晴らしかったと思います。阪神という人気球団で、少し活躍すると持て囃される点は差し引いたとしても、プロ入りすぐの2軍で大活躍したわけですし、その実力で一軍の出場機会を勝ち取ったことは評価すべき点ではないでしょうか。

 

阪神の井上広大の2020年の二軍成績と一軍出場

2020年に2軍では69試合に出場、打率.226、本塁打9本、打点36、出塁率.307。

2軍の中では打撃部門の本塁打、打点のタイトル争いを繰り広げ、好成績を残したと言えるのではないでしょうか。しかも、阪神のチーム育成方針により井上広大は打順4番で出場し続けたとのことです。ホームラン、打点など2軍での活躍が認められ、高卒ルーキーながら1軍での出場機会が与えられたのだと思います。

10月15日にプロ入り後初めて一軍昇格すると、同日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)に「7番・右翼手」としてスタメン出場し一軍初出場を果たし、阪神の高卒新人野手によるスタメンでの一軍初出場は1968年の川藤幸三以来52年ぶり。その後、10月16日の対東京ヤクルトスワローズ戦(阪神甲子園球場)の8回裏に代打で中越適時二塁打を放ち、プロ入り後初安打・初打点を記録。阪神の高卒新人野手による安打は1997年の濱中治以来23年ぶり、打点は1974年の掛布雅之以来46年ぶり。

2020年シーズン、1軍では合計6試合に出場。上記にあるようにプロ初打席で、初安打、初打点を記録しました。球団記録から振り返ると分かるように、高卒ルーキーで活躍することがいかに難しいことかが理解できますね。1軍で僅かながらも出場、活躍したことで若干ながら年俸は上がるかもしれませんね。今後の期待も込めて笑。

プロの1軍初安打シーンを動画で見ましたが、右中間を深々と破り、低い位置ではありましたがフェンス直撃のツーベースヒットでした。今後の活躍を予感させるいいバッティングでした。一番驚いたのが打席に入っての雰囲気です。井上広大の体格の大きさも影響しているのかもしれませんが、とても高卒ルーキーとは思えない風格を醸し出していましたし、迫力がありました。


井上広大が今後スター選手になるために必要なことは?

井上広大が今後活躍し、巨人の岡本和真のようなスター選手、真の4番に成長するために必要なことを考えてみました。大きく分けて下記3つになります。

  • 一軍でのコンスタントな出場機会

まず、本人の力でチーム内の競争に勝ち残り、レギュラーを勝ち取るということが大前提となります。とは言え、高卒ルーキーが1軍経験もそこそこに、急に大活躍できるとは思えません。やはり、チーム全体として井上広大を将来の阪神の4番に据えていくという方針をある程度は考慮した上で起用しなければならないと思います。

そういう意味で、阪神では今シーズン大山悠輔がホームラン王、打点王争いに加わるレベルにまで成長し、大きな飛躍を遂げました。大山悠輔だって最初から1軍で打てたわけではありません。私が思うにここ数年間、金本前監督と矢野監督が我慢して我慢して使い続けてきたからこそ、花開いた本年だったのではないかと強く思います。

ある程度、チーム順位の低迷に影響してしまうかもしれませんが、目先の利益や順位だけに捕らわれるのではなく、将来を見据えた投資的起用をある程度は施していかないと、大山悠輔のような打者は早々出てこないというのが私の持論です。

巨人の岡本和真だって同様です。岡本和真の場合は、原監督というより前監督の高橋由伸政権の時に我慢して起用し続けたことが、今花開いた礎になっていると思います。その犠牲として、高橋由伸監督の時代はリーグ優勝を逃し、短期政権で終わってしまいましたが、こういった犠牲が成長の種まきには必要だと思っています。

阪神も巨人と同様、常勝を宿命づけられた球団であるため、下位に低迷していると虎ファンや関西メディアが黙っておらず、叩かれてしまう代償は大きいですが、それでも本気で選手の育成、将来のチームづくりを考える上ではフロント、現場が協力して育てていかなければならないと私は思います。

 

  • 内野を含めた守備力強化

上記の出場機会にも関連してきますが、阪神のレギュラー争いを考えた場合、井上広大は内野守備もできるようにして出場機会の拡大を図るべきだと思います。せめてサード、ファーストができるような守備力を身に着け、万が一レギュラー選手が故障した時に活躍し、チャンスをかっさらうなど、とにかく間口を広げることにトライしてほしいと思います。(ちなみに、既に二軍で内野守備に取り組んでいるという報道は見ました。)

 

  • タイミングの取り方

井上広大の長打力、パンチ力は一級品であり、しかも近年少なくなっている右の大砲ということもあり期待大なのですが、一点だけ1軍出場した際の打撃映像を見ていて気になったのはタイミングの取り方です。ややタイミングの取り方が遅いように思えました。

2軍レベルのピッチャーとは違い、1軍ピッチャーの速球レベルはより一段上がり、0コンマ数秒の反応の遅れが致命的になります。ましてや、今回2020年の日本シリーズでも分かりましたが、セリーグのピッチャーより、パリーグのピッチャーの球速レベルはさらに高いように思います。セリーグ覇者の巨人は、パリーグ覇者のソフトバンク投手陣を前に全く歯が立たなかったと言っても過言ではないと思います。

交流戦もあることから、やはり1軍投手のレベルに対応するため、タイミングの取り方、打ち出す前の構えを含め、改善の余地がまだあるのではないかと思った次第です。巨人の岡本和真やヤクルトの村上宗隆のように、もっと懐の深い構えでボールを呼び込み、余裕を持って捉えるようになると打率もホームランも変わってくるかもしれませんね。

今シーズンの前半戦は2軍で活躍、後半戦からは1軍への昇格が見られたことから、来シーズンは頭から1軍スタートの期待がますます高まっていますね。井上広大の2021年シーズンが1軍で大活躍する年であるよう期待します。


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