西純矢の年俸、契約金、背番号と2020年二軍成績から見る現在評価
今回は2019年ドラフト1位で阪神タイガースに入団した西純矢投手についてです。高校時代から球速150キロを超えるストレートを投じ、打者としても本塁打を量産した非常に野球センスと才能溢れる選手です。
2019年のドラフトで、奥川恭伸の抽選に敗れた阪神タイガースの外れ1位で指名を受け入団しました。当時の契約金は1億円+出来高払い3,000万円。年俸は1,200万円で契約しています(金額はいずれも推定)。
外れ1位の割には、比較的高い金額設定だと思います。やはり阪神という金満球団ですし、評価や期待値としても高い選手であることから高額になったと思われます。奥川恭伸も素晴らしい投手ですが、それに見劣りしないくらい西純矢は素晴らしい才能を持った投手と言えます。また、ピッチャーでも打席に立つことができるセリーグに入団できたことも、打撃センスのある西純矢にとっては好都合でしたでしょうし、ファンとしても西純矢に打席が回ってくるのが楽しみです。
1点だけ注意してもらいたいのが、阪神だとメディアに追われる機会も多く、チヤホヤされることが多いため、勘違いしてしまう選手もいるらしいです。ぜひ初心を忘れずに、まずは1軍に上がって活躍するんだ!という貪欲さを前面に出して挑戦してもらいたいと思います。
西純矢の2020シーズン成績は、残念ながら1軍での出場機会はありませんでした。
2軍では11試合に登板して、4勝3敗、防御率4.00の成績
決して良い成績ではなかったと思いますが、入団1年目の高卒ルーキーであるため、体づくりやプロレベルへの適応など、まだまだ成長途中という感じでしょうか。育ち盛りの選手にとっては、これから迎えるオフシーズンの過ごし方は非常にキーになりますね。ウエイトトレーニングでの体づくりや走り込み、柔軟性強化などやることは山ほどありますから、この期間でどれだけ自分を追い込んで成長できるかが今後の飛躍に大きく関わってくると思います。
西純矢の甲子園でのガッツポーズが物議を醸しだしたことも
高校2年生の夏にエースとして出場した甲子園では、大胆なガッツポーズで物議を呼んだことがありました。初回に三者凡退で抑えた直後で大きなガッツポーズをし、審判に呼び止められて注意を受けたことが話題となりました。「ガッツポーズなんだからいいじゃないか」とか、「相手を挑発する行為だ」とか議論が巻き起こったようです。
私個人としては別にガッツポーズしてもいいじゃんと思ってしまいました。私が高校時代には、喧嘩投法というスタイルのピッチャーもいました。何かというと、投げ終わった後に雄たけびを上げたり、ガッツポーズをしたり、気迫を全面に押し出した投球スタイルのことを喧嘩投法と呼んでいました。
気合いが出て、気迫がボールにも乗り移るようでいいと思うんですがねぇ。たしかに、メジャーリーグでは、派手なガッツポーズなどは挑発行為として報復を受けてしまうような暗黙ルールがあると聞きますが、アマチュアの高校生ではやってもいいのではと思いました。
西純矢投手の小学、中学、高校時代の成績
西純矢(にし・じゅんや)2001年9月13日生まれの19差異、広島県廿日市市出身。投手、右投右打。身長184cm、体重84kg。小学生から野球を始め、中学時代はNOMOジャパンにも選出された経験あり。
その後、創志学園高校に進学して1年生からベンチ入りし、2年生の夏にはエースとして甲子園に出場。3年生の時には、春、夏ともに甲子園出場は叶わなかったものの、U-18日本代表に選出。投手として4試合に登板して、防御率1.35の成績を残すと共に、ワールドカップでの獲得賞としては、大会本塁打王に輝いています。
体格も比較的大きく、球速、変化球ともに高校生としては一級品、ポテンシャルが高く、当時から伸びしろ十分の選手でした。広島県の出身ということで、地理的には阪神には近いところではありますが、広島にはお膝元に広島カープという地元球団があるため、カープファンは欲しい選手だったでしょうね。しかし、当の広島カープはというと、明治大学の森下暢仁投手を1位指名していましたので、西純矢を指名できなかったことはまぁしょうがないと言えばしょうがないですね。
なんせ森下投手は今シーズン、即戦力として10勝3敗、防御率1点台で新人ながら二桁勝利を上げたわけですから、ドラフトとしては完全に当たりでしたね!西純矢は高卒ルーキーですので、活躍するには数年かかるでしょうから、広島としてはやむを得ない正しい判断だったと思います。
西純矢と西勇輝は関係ある?親族?親戚?二人とも阪神
同じ阪神タイガースには、オリックスから移籍してきたエースの西勇輝投手がいます。同じ西ということで、兄弟?親族?親戚?など思われる方も多いようですが、結論としては親戚だそうです。不思議なことですよね。私は単なる同じ苗字の選手が揃っただけでしょうと思っていたのですが、本当に親戚だったみたいです。W西で二人揃っての活躍、例えば西リレーで継投完封なんかも見てみたいですね。
阪神は先発投手不足が深刻なチームの1つと言えると思います。以前は稼ぎ頭のメッセンジャーがいましたが、引退してしまいましたし、エース候補だった藤浪晋太郎もスランプというか、伸び悩みというか苦戦するシーズンが続いています。藤浪は今シーズン中継ぎ登板で回復の兆しが僅かながら見えてはきましたが、先発投手の戦力としてはまだまだ未知数ですね。
西純矢の投球フォーム、球種、球速は?
西純矢投手の球種は、ストレート、スライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップ、スプリット。ストレートの球速は最速154キロ。本格派の右腕です。
2軍の試合の映像を少し見ましたが、心配なのがフォームです。元々、がむしゃらに投げるようなフォームで、勢いあるストレートを投げるタイプではあるのですが、少し手投げ感が出ているように感じました。まだ下半身からの力がボールには伝わり切れていない印象を受けました。それと、制球力の問題です。抜ける変化球が多く見受けられたのと、ストレートの高さの制球力にも少し不安が残りました。
しかし、あいかわらず球速や球の伸びがすごいボールでした。ソフトバンクの内川、上林、デスパイネとも対戦した映像を見ましたがストレートの勢いは十分に通用していると思います。あとはフォームの安定と制球力が課題ですね。
やはり高校生とプロの打者では大きな違いがあると思います。特に、ボールの高さ、コースの厳しさがなければプロの1軍の世界では簡単にスタンドまで運ばれてしまうことでしょう。(アメリカなどのメジャーリーグでは、さらにパワー勝負の世界であるためより簡単にスタンドに運ばれていますね。)
ボールの威力を増す・コースへの制球力を高める。至ってシンプルですがこれらの能力を向上させることは難しいため、二軍での経験を通じながら成長して欲しいと思います。そして、ぜひ来シーズンこそは1軍での登板機会を見てみたいものです。
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