松坂世代の現役選手2021年一覧と現在は?松坂大輔の引退で和田毅のみ?
今回は松坂世代の現役選手についての記事です。我々の年代でいうと野球をやっていた人たちは皆が松坂世代に憧れを持ち、まさに高校野球の黄金期と言える時代でした。
その世代の大黒柱である西武ライオンズの松坂大輔投手が2021年のシーズンを持って現役を引退することが発表されました。2020年から古巣の西武ライオンズに移籍したものの、1、2軍での登板もない状態が続いておりました。
昨年7月に受けた脊椎内視鏡頸椎の手術からのリハビリ、1軍復帰を目指してトレーニングや練習に励んでいたものの、引退への決断に至ったようですね。
何を隠そう私も高校時代に松坂大輔に多大なる影響を受けた一人で、高校時代は松坂大輔と同じメーカーのミズノの水色のBuw League(ビューリーグ)というグローブを使っていました。今でも大切に保管しています。
そんな松坂世代も今年で40歳~41歳になる年になり、現役選手として残っているのはこの2人だけとなっていました。これで、松坂世代の現役選手はソフトバンクホークスの和田毅投手のみとなりました。
【松坂世代の現役選手一覧(2021年)】
・松坂大輔(西武ライオンズ)
・和田毅(ソフトバンク)
○松坂大輔(西武ライオンズ)
1人は世代の象徴である当人、松坂大輔投手です。アメリカ大リーグからの帰国後は、ソフトバンクホークス、中日ドラゴンズと渡り歩き、現在はプロ入り後に最初に入団した古巣の西武ライオンズに在籍しています。
正直な話、日本プロ野球に復帰した2015年以降は、故障の影響も重なって思うような成績を上げられていない状態です。というよりも、正直言って登板機会が非常に少ない状態が続いています。
ソフトバンク、中日ドラゴンズの在籍期間で1軍の試合に登板できたのはわずか14試合に留まります。2020年から在籍している西武ライオンズでは、まだ1軍のマウンドに立てていない状態です。
さらに詳しく見てみると、2020年は2軍の試合にも登板できていない状態のようです。年齢も41歳の大ベテランに差し掛かり、手術や繰り返しの故障を重ねてきた肘、肩のことを考えると今年、来年あたりが1つの節目になるのかもしれませんね。
古巣の西武ライオンズも、そのつもりで球団貢献者である松坂大輔に最後の花道を用意したいと思い獲得に動いたものと推察しています。今シーズンは一度も1軍、2軍のマウンドに立てておらず、シーズン終了後に現役を引退することが宣言されました。引退試合も含めて、ぜひもう一度、1軍のマウンドで松坂大輔が投げる姿を見てみたいものです。
○和田毅(ソフトバンクホークス)
もう一人は、ソフトバンクホークスの和田毅(わだつよし)投手です。こちらは、まだまだ現役バリバリ、最前線で活躍し続けている稀有な存在です。
日本一の投手力を誇るソフトバンクホークスにおいて、今シーズンも先発ローテーションの一角として活躍している姿には脱帽です。既に6試合に登板し、2勝をあげております。
研究し尽くされた独特の投球モーションから放たれるキレのある速球、抜群のコントロールは今も健在です。あと2~3年は先発ローテーションとしていけるのではないかと思ってしまうほどです。
対戦したバッターからすると、非常にボールの出所が見えにくく、そしてキレのあるボールがくるため、スピードガンの球速以上にボールを速く感じ、打ちづらいようですね。
和田毅も大リーグ時代に左肘の手術を経験しているのですが、コントロールや球のキレで勝負する投球スタイルのためか、年を重ねても衰えを感じさせない力量があります。逆に剛速球のパワータイプのピッチャーですと、年齢や故障を重ねて球速が落ちてきてしまうと通用できずに、選手生命が短くなる傾向があります。
和田毅投手は剛ではなく、どちらかと言うと柔のタイプのピッチャーなので、40歳を越えても通用できているのかもしれません。
和田毅投手は現在、日米通算で140勝をあげています。節目となる150勝まではあと10勝に迫っていますが、投手の名球会入りの条件とされる200勝までは60勝が必要です。年齢のことを考えると、名球会入りはなかなか厳しいかもしれませんが、元中日ドラゴンズの山本昌投手のように、50歳まで現役で居続けることができれば可能性は広がりますね。和田毅投手なら可能かもしれないので少し期待してしまいます。
後押しとなる材料としては、和田毅投手が所属しているソフトバンクホークスの工藤監督は現役時代に224勝をあげて名球会入りを果たしています。工藤監督ご自身も48歳まで現役を続けていた投手ですので、同じ投手として和田毅投手への助言やバックアップなど万全の体制を敷いてくれる可能性が期待できますかね。
松坂世代の現役選手2021年一覧と同世代で名球会入りした選手は?松坂大輔の引退で残るは和田毅のみ
華々しい松坂世代の選手たち、ですが意外にも名球会入りした選手は今のところ一人もおりません。
名球会入りの基準資格は、前述したように投手では日米通算で200勝以上、もしくは250セーブ以上。野手については2000本安打以上が条件になっています。
松坂大輔、和田毅、杉内俊哉、新垣渚、藤川球児など数々のスター選手が生まれていますが誰も基準を満たしていなかったというのは意外でした。
最も惜しかったのは、昨年に引退した阪神タイガースの藤川球児投手でしょうか。阪神では主に中継ぎ、抑えとして活躍し、通算セーブ数は245セーブ。名球会の基準まであと残り5セーブというところまで迫っていましたが、潔くきっぱりと現役引退を決意された姿が印象的です。
藤川球児投手は、若い頃に中継ぎとしての登板が多かったため、もう少し早く抑えとして起用されていれば、あと5セーブくらいは楽にいけたんじゃないかと思ってしまいます。
こればかりは、チームや監督の方針、采配もあるため個人の成績が優先されることではないという点は理解していますが、それにしても勿体なかったなという印象です。名球会入りは果たせなかったものの、球史に残る名投手であったことは間違いありませんので、今後の指導者としての活躍に期待したいですね。
松坂世代の現役選手2021年一覧と既に引退した同世代の選手を比較、松坂大輔の引退で残る現役は和田毅のみ
松坂世代の現役選手は現在2人とお伝えしましたが、昨シーズン2020年でユニフォームを脱いだ選手は下記3人となります。
藤川球児(阪神タイガース)
久保裕也(楽天イーグルス)
渡辺直人(楽天イーグルス)
前述した藤川球児投手もそうですが、巨人で活躍して最後は楽天イーグルスに所属していた久保裕也投手。同じく楽天イーグルスから、生え抜きで球団創設当初からチームを支えた渡辺直人選手などが引退を表明しています。
【過去に松坂世代で現役引退した主な選手】( )内は当初の入団チーム
杉内俊哉(巨人)
木佐貫洋(巨人)
矢野謙次(巨人)
久保田智之(阪神タイガース)
村田修一(横浜ベイスターズ)
古木克明(横浜ベイスターズ)
永川勝浩(広島カープ)
東出輝裕(広島カープ)
館山昌平(ヤクルトスワローズ)
後藤武敏(西武ライオンズ)
新垣渚(ソフトバンクホークス)
小谷野栄一(日本ハムファイターズ)
森本稀哲(日本ハムファイターズ)
久保康友(千葉ロッテマリーンズ)
平石洋介(楽天イーグルス)
過去に引退した主な松坂世代の選手たちは上記になります。みんな全盛期の時にはスター選手であり、各チームの主力として活躍した投手、野手ばかりです。改めてこの世代のメンバーの凄さに驚かされます。
現在は、各球団の監督、コーチ、指導者としての道に進み、活躍している人もいれば、解説者やその他職業に就いている選手もおります。私にとっては、高校野球、プロ野球と本当に野球を楽しませてくれた世代の選手ばかりなので、心から感謝しています。
以上、今回は松坂世代の現役選手とその他、引退選手を含めたご紹介でした。ありがとうございました。
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