プロ野球歴代の盗塁王について、セリーグの過去10年の選手一覧

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プロ野球歴代の盗塁王について、セリーグの過去10年の選手一覧

過去10年の歴代盗塁王について、今回はセリーグの選手を振り返って見ていきたいと思います。盗塁王と言うと一番イメージされることは足が速いということでしょうか。

もちろん、足が速く、俊足であることは盗塁王になるための必要条件ではありますが、それだけでは十分条件とまではいきません。盗塁するためには、まずは塁に出塁できなければ土俵に立てません。そのため、ヒットやフォアボールなどで塁に出るという出塁率の高さが盗塁王を獲るためには大切な要素になってきます。

また、足が速いだけではなく、リードの取り方や盗塁するためのスタート切り方、投手の投球モーションを盗むことなど、いくつものスキルがあった上で盗塁が成り立っているという点も見逃してはいけないですね。それでは、実際にセリーグの過去10年の盗塁王を見ていきたいと思います。



プロ野球歴代の盗塁王(セリーグ編)過去10年のタイトルホルダー一覧

2020年 近本光司(阪神)31盗塁

2019年 近本光司(阪神)36盗塁

2018年 山田哲人(ヤクルト)33盗塁

2017年 田中広輔(広島)35盗塁

2016年 山田哲人(ヤクルト)30盗塁

2015年 山田哲人(ヤクルト)34盗塁

2014年 梶谷隆幸(DeNA)39盗塁

2013年 丸 佳浩(広島)29盗塁

2012年 大島洋平(中日)32盗塁

2011年 藤村大介(巨人)28盗塁

ざっと見ていただくと分かるように、やはり盗塁王というのは毎年コロコロ選手が変わるというよりは、ある程度同じ選手が何年かは続けて獲得したりする傾向があると気づきます。

例えば、上記のセリーグで言えばヤクルトの山田哲人選手が3年間に渡って盗塁王を獲得しています。この2015年、2016年、2018年はいずれも山田哲人選手がトリプルスリー(打率3割、30盗塁、30本塁打)を達成したシーズンであり、まさに山田哲人・最盛期の時代でしたね。言わば無双状態だったと言っても過言ではないです。

プロ野球人生で1度でもトリプルスリーを達成していればスゴイと言われるほど偉大な記録でありますが、山田哲人はそのトリプルスリーを既に3度も達成しているわけですから、まさに異次元の凄さです。トリプルスリー×トリプルスリーですね。まだあと何回かはトリプルスリーを狙えるチャンスはあると思いますので、ぜひ異次元の記録をさらに伸ばしてもらいたいと思います。

また、最近で言えば阪神タイガースに現れた近本光司選手が2019年、2020年と2年続けて盗塁王に輝いています。近本光司の走力はセリーグの中でも頭一つ抜けていますね。

当たり前と言えば、当たり前かもしれませんが、足の速さは突如として変わったりするものではないため、ある程度の能力の土台がタイトル影響していることは間違いありません。そのため大きく変動することが少ない称号の一つなのだと思います。



プロ野球歴代の盗塁王(セリーグ編)を見て思う、タイトルホルダーに必要な要素とは?

逆に、タイトルホルダーが変動する要素としては、チーム内のレギュラー争いに勝ち残れているか、足腰や膝などの怪我はしていないか、また年齢的、体力的な問題をクリアできているかなどが影響してくる形でしょう。

例えば2011年に盗塁王を獲得した藤村大介選手は、まさにその典型的な例と言えるでしょう。この2011年の単年の活躍で、立て続けに盗塁王を獲得できなかった要因として挙げられるのは、巨人の選手層の厚さでしょう。

巨人は選手の入れ替えが激しく、特に毎年のようにFA移籍で他チームから大物選手を獲得してくるため、チーム内のレギュラー争いが熾烈という特徴があります。そういった意味では、立て続けに盗塁王を取ることが難しいチームと言えるかもしれませんね。(もちろん、巨人の中で確固たるレギュラーを築く俊足選手が現れれば話は別ですけどね。)



プロ野球歴代の盗塁王(セリーグ編)タイトルホルダーを見てみて意外なメンバーとは?

歴代盗塁王の意外なメンバーとして着目されるのが2012年に盗塁王を獲得した大島洋平(中日)、2013年の丸佳浩(元・広島→現・巨人)、2014年の梶谷隆幸(元・横浜DeNA→現・巨人)の3人ですかね。3人のうち2人が巨人にFA移籍しているのも何かの縁でしょうか笑。

特に、私の中で一番意外だったのは丸佳浩です。足がものすごく早いという印象はないのですが、2013年当時は24歳でまだバリバリ、イケイケの若手であったので積極果敢に走っていたのですね。

今や大島洋平も梶谷隆幸、そして丸佳浩も中堅、いやベテランに近い域に片足を突っ込んでいますので、怪我のリスクを回避する観点からも以前のようなペースでは盗塁はしないですかね。特に丸佳浩、梶谷隆幸は巨人のクリーンナップ、中軸を担っている選手ですから1個や2個の盗塁を積み重ねるよりも、怪我を防止してシーズン通してレギュラーの座を守り抜いてもらうことの方が重要でしょう。



2021年のセリーグ盗塁王を予想、歴代の盗塁王タイトルホルダーから見た傾向

以上のように、過去10年のセリーグのタイトルホルダーから傾向を見てきましたが、その上で私なりに2021年今シーズンの盗塁王を予想すると、やはり阪神タイガースの近本光司選手が獲得する確率が極めて高いと思います。

【セリーグ野手の個人タイトル予想(2021年)記事はこちら】

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選手層が厚い阪神の中でレギュラーポジションを死守しなければならないというハードルはあるかと思いますが、それでも過去2年連続盗塁王の実績は揺るぎませんし、走力については間違いなくセリーグ、いや球界5本の指に入っている選手です。

年齢もまだ26歳と、体力が求められる盗塁王というタイトルであっても、あと2年くらいは十分に狙っていけるのではないでしょうか。また、今のところ比較的に故障が少ない強い選手であるという点も盗塁王を獲るという観点でいくと大きな要素になっていますね。

ぜひ、3年連続けての盗塁王を狙ってもらうと共に、打率や安打数など打撃面での成長と飛躍も期待していきたい選手ですね。

以上、今回はセリーグの歴代盗塁王を振り返ってみました。ありがとうございました。



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