坂本勇人が2000本安打達成!巨人で3000本安打の可能性は?
今回は2020年シーズンで2000本安打を達成した巨人の坂本勇人選手についてです。プロ野球史上では53人目、31歳と若い年齢での偉業達成です。
今回はそんな中でも坂本勇人が次なる3000本安打を達成できるのかどうか、そもそも3000本安打という記録はどういう意味合いを持つ偉大な記録なのかを含めて見ていきたいと思います。
まだまだ現役バリバリの坂本勇人ですが、3000本安打を達成するために必要なことや条件、年数、安打数のペースなども考察してみたいと思います。
坂本勇人が2000本安打の次に狙う3000本安打の日本人での歴代達成者は誰か?イチローは?張本勲は?
これまで日本人で3000本安打という大偉業を達成した選手はいるのでしょうか?結論から言うと2人だけいます。
1人はイチローです。通算安打数は日米通じて4367本。3000本安打を通り越して4000安打を達成してしまっているという凄さです。凄すぎる成績であるためイマイチピンとこない数字ですよね。しかも、イチローの場合はメジャーリーグと日本プロ野球2つのリーグを跨いでしまったがために、参考記録になってしまう点が悲しいところです。
日米通算で数えた4367本であれば、メジャーリーグの中で歴代1位であるピート・ローズよりも上になります。一時期、イチローがこの4367本を超える偉業を成し遂げた時に物議を呼びました。日本での安打数は含まれるべきではないという議論です。
とは言え、イチローは最終的には、メジャーリーグ単体だけ3089安打を打っているんです。これはとんでもないことで、もう少し早い年齢からメジャーに挑戦していたら、さらに凄い記録を打ち立てていたかもしれませんね。
もう1人は、張本勲です。日曜朝のサンデーモーニングで喝!!と言ってるおじいさんです。一応、あのおじいさんは文句を言っているだけではなく、凄い方なんです。
通算安打数は3085本です。イチローを除き、日本プロ野球史上の中で3000本安打を達成しているのは張本勲ただ1人と言えば凄さが分かっていただけるのではないでしょうか。もちろん、安打数で言えば日本プロ野球の歴代の中ではダントツの1位です。2位の野村克也が2901本、3位の王貞治が2786本であるわけですから、やはり3000本を超えたことは偉大ですよね。
もう一度、イチローの話に戻ってしまい恐縮ですが、メジャーリーグだけで3000本安打を放っているのってやはりスゴイですよね。日本球界の歴代の中でも3000本安打を放ったのは張本勲ただ1人ということから考えても、改めてのイチローの偉大さを感じます。
前置きがながくなりましたが、坂本勇人が次に目指す3000本安打という記録は、これだけ偉大な記録であるということがご理解いただけたのではないでしょうか。
2000本安打を達成した坂本勇人は何歳までプレーできるか!?プロ野球選手の野手が引退する年齢は何歳?
坂本勇人が3000本安打を達成するために必要な要素として、何歳まで現役でプレーできるか、何歳で引退するかという点が重要になってきます。
当然ですが、長い年月プロ野球選手として試合に出続けることができればできるほど、安打数を伸ばすことが可能になります。私は、坂本勇人は40歳までは現役を続けることができるのではないかと考えています。
坂本勇人のスゴイところは、31歳で2000本安打を達成したこともさることながら、ショートという守備負担の大きなポジション、しかも巨人というプレッシャーのかかる球団で10数年に渡って試合に出続けている点にあります。
もちろん、チーム内での競争に打ち勝ってきたということもスゴイことですが、12年間に渡って毎年100試合以上の試合に出続けてきたこと、丈夫な体を持っていることが一番スゴイと私は思います。小さなケガはあったとは言え、大きな故障もなく主力として試合に出続けることでのチームへの貢献度は計り知れません。まさに一流選手の証ですね!
では一般的に、プロ野球選手、特に坂本勇人と同じ内野手の選手、また巨人軍の野手はどのくらいの年齢で引退したのでしょうか。代表的な選手の引退年齢を見てみたいと思います。
【引退年齢/主な巨人軍の選手】
・阿部慎之助:40歳
・高橋由伸:41歳
・松井秀喜:38歳
巨人の中でも有名どころの3選手を見てみると、平均して40歳前後で引退していることが分かります。次に、巨人以外の内野手、特に坂本勇人と同じショートのポジションを守ったことがある有名選手を見てみましょう。
【引退年齢/主な内野手】
・松井稼頭央:43歳
・荒木雅博:41歳
・井端弘和:40歳
・宮本慎也:43歳
・立浪和義:40歳
いずれも偉大な内野手ですが、やはり40歳という年齢が一つの節目になっているように思えます。もちろん、引退するタイミングの考え方については、成績が残せなくなったのか、強力な若手が台頭してきたのか、チームの編成方針なのかによっても異なってくるため一概にはいえませんが、総じて40歳がボーダーラインとなり、それ以降は確率論的には続けることができたらラッキーくらいに思っておいた方が良さそうですね。
坂本勇人が2000本安打に次いで3000本安打を達成するために必要なこととは?
仮に坂本勇人が40歳まで現役を続けることができたとした場合、毎年どのくらいのペースでヒットを量産していかなければならないのか、また達成可能な数字なのかを見ていきたいと思います。
・40歳まで現役を続けた場合:残り9年
・3000本安打まで:残り997本
・1シーズン当たり:約110本
坂本勇人はレギュラーとなった2008年以降、安打数が110本を下回ったことは一度もないため、これまで通りコンスタントに試合に出場することさえできれば十分に3000本安打を達成することが可能だということが分かります。
あとは、年齢を重ねてきた30代後半に入った時に、コンスタントに試合に出場することができるかどうかにかかってきますが、重要になる要素が2つあります。
1つ目はポジションのコンバートです。現在は不動のショートとして、地位を確立していますが、坂本勇人の選手生命を伸ばすためには数年以内にサードやファーストといった他のポジションへのコンバートをチーム全体で取り組んでいかなければならないと思います。それだけショートというポジションは負荷がかかるポジションであり、既に12年にも渡って1人でその重責を背負ってきたわけですから体への負担は計り知れないものがあります。
吉川尚輝という守備の名手もいるわけですから、早く覚醒してショートを任せられるくらいに成長し、少しでも早く坂本勇人の負担を軽減するような体制を築いてもらいたいものです。
2つ目としては、DH制の導入です。現在はパリーグのみに導入されていますが、近年は原監督の発言もあってかセリーグへの導入も議論になるようになってきました。
セリーグにDH制が導入された場合は、坂本勇人が3000本安打を達成する上でこの上ない追い風となります。守備機会が免除されて打撃だけに専念できる試合が数試合あるだけで、体への負担は大きく違うと思います。
坂本勇人を打線から外して丸々一試合を休ませることはチームにとって大きな痛手となりますが、DH制が導入されてクリーンアップの中に入ってくれているだけでも大きな存在になる選手なわけですから、DHはとても重要な制度になります。
以上のように、3000本安打を達成するためには、単にヒットを打てばいいというわけではなく様々な要素が絡み合って実現できるものだと私は考えています。
今回は、2020年シーズンに2000本安打を達成した坂本勇人選手の次なる目標、3000本安打を達成するに向けた内容をお伝えさせていただきました。
コメント