ベストナイン2020年パリーグ選手の発表と選出方法、投票数は?

ベストナイン2020年パリーグ選手の発表と選出方法、投票数は?

今回は先日発表されたベストナインのうち、パリーグでの受賞者についてポジション別に見ていきたいと思います。以前の記事ではセリーグの受賞者について見ていきましたが、パリーグはそれ以上に想定通りのメンバーが選出され、波乱や下克上がほぼない結果でした。

 

総投票数277で、有効投票数は277。各部門の受賞選手と得票数および2位以下の選手、得票数は以下の通り。

パリーグ・ベストナイン(ピッチャー)2020年

千賀 滉大(ソフトバンク)

ソフトバンクの千賀滉大が圧倒的な得票数で受賞しましたね。個人的には、もう少しオリックスの山本由伸が得票するのではないかと思っていましたが、やはり優勝チームのエースで、最多勝利・最多三振奪取・最優秀防御率と投手部門の三冠タイトルを獲ったことだけありますね。

逆に山本由伸はチームの状態がもう少し良ければ成績ならびに印象も変わってくるのかなぁと思うところです。千賀滉大はもはや日本球界を代表する投手であり、メジャーリーグへの挑戦も囁かれますが世界レベルでのピッチャーと言えると思います。育成枠から這い上がってきた苦労人とは思えないほどの飛躍で驚きです。

 

◆投 手

千賀 滉大(ソフトバンク)209

山本 由伸(オリックス)29

涌井 秀章(楽天)20

モイネロ(ソフトバンク)13

東浜  巨(ソフトバンク)5

森  唯斗(ソフトバンク)1



 

パリーグ・ベストナイン(キャッチャー)2020年

甲斐 拓也(ソフトバンク)

同じくキャッチャーもソフトバンクの甲斐拓也が受賞して、バッテリー揃っての受賞でした。甲斐拓也も千賀滉大と同様に育成枠から這い上がって正捕手の座を掴んだ努力家の選手です。

ソフトバンクは金満球団で、お金を使っていい選手ばかりをFA移籍で連れてきているのだろうと思われがちですが、甲斐拓也や千賀滉大を見ても分かるように、しっかりと育成にも力を入れた上でチーム力を底上げしている球団であることが分かりますね。

 

◆捕 手

甲斐 拓也(ソフトバンク)239

森  友哉(西武)32

田村 龍弘(ロッテ)5

伏見 寅威(オリックス)1

パリーグ・ベストナイン(ファースト)2020年

中田  翔(日本ハム)

ファーストは中田翔が受賞しました。こちらも今シーズンは打点王のタイトルを獲得するなど、4番として打撃面での存在感を示した1年でした。日本ハムのファーストは、中田翔と清宮幸太郎とで併用されていましたが、清宮幸太郎は1票も入っていなかったため、やはり中田翔の知名度、人気の高さが伺える結果となりました。

一時期は、タイトルを獲れないシーズンや不振に陥る年もありましたが、見事に復活を遂げて持ち前の勝負強いバッティングを披露してくれました。

 

◆一塁手

中田  翔(日本ハム)221

中村  晃(ソフトバンク)27

井上 晴哉(ロッテ)27

栗原 陵矢(ソフトバンク)1

鈴木 大地(楽天)1



 

パリーグ・ベストナイン(セカンド)2020年

浅村 栄斗(楽天)

セカンドは我らが楽天の浅村栄斗が受賞しました。こちらも予想通りの受賞で、2位の盗塁王であるソフトバンクの周東佑京と大差をつけた得票率でした。

今シーズンは本塁打王に輝き、チームをリードしましたが残念ながら後半のチーム全体の失速が響き、CSシリーズに進むことはできませんでした。浅村栄斗には引き続きチームを引っ張っていくような破壊力抜群のバッティングを継続いただくと共に、来シーズンの楽天は、投手力の強化が必要不可欠なので是非、守備面での貢献も期待したいところです。

浅村栄斗はついついバッティングだけに目が向きがちになりますが、守備も相当上手い選手です。大阪桐蔭高校時代はショートで活躍した選手です。最近は重そうな体重が少し気がかりではありますが、来シーズンも怪我無くフル出場で活躍してくれることを期待したいと思います。

 

◆二塁手

浅村 栄斗(楽天)247

周東 佑京(ソフトバンク)16

外崎 修汰(西武)8

中村 奨吾(ロッテ)3

渡辺  諒(日本ハム)2

小深田大翔(楽天)1

 

パリーグ・ベストナイン(サード)2020年

鈴木 大地(楽天)

サードも我らが楽天からの選出で鈴木大地さんが受賞しました。楽天と全力で胸を張れない理由は、浅村栄斗も鈴木大地も西武やロッテなど他球団から移籍してきた選手なので、生え抜き選手ではないんですよね笑。

とは言え、今は楽天の選手なわけですから喜ばしいことです。打率.295とほぼ3割に近い成績を残してくれました。守備でも派手さはないにしもて、ファースト、セカンド、ショート、サードとどこでも守れるユーティリティ性と安定感がずば抜けています。

内野の層の厚さが課題であった楽天のチーム力を一気に引き上げてくれたような気がします。ロッテ時代には、ゴールデングラブ賞などを受賞しながら、レギュラーポジションを固定されず、出場機会も十分に与えられなかったという悔しい思いをしてきたのかと思いますが、楽天に来てその力を存分に発揮してくれ、ベストナインにまで選ばれる活躍をしてくれたため良かったです。

 

◆三塁手

鈴木 大地(楽天)227

松田 宣浩(ソフトバンク)29

安田 尚憲(ロッテ)16

中村 剛也(西武)4

スパンジェンバーグ(西武)1



 

パリーグ・ベストナイン(ショート)2020年

源田 壮亮(西武)

ショートは想定通り西武の源田壮亮が受賞しました。守備に関しては、現役のショートストップの中では間違いなく3本の指に入る守備力の選手だと思います。

今シーズンは打率も.270とまぁまぁの成績でした。私としては、やはりセンターライン、特にキャッチャーとショートを守る選手はしっかり守ってくれるのなら打率.270台でも全然問題ないと思っています。

それくらい、センターラインの守備というのは重視すべきことですし、チーム全体の防御率にも影響してくることだと考えます。そういった意味では、源田壮亮の守備の安定感、レベルの高さはパリーグの中でも群を抜いているので妥当な選出だと思いました。

意外だったのは、僅かな差で楽天の小深田大翔が2位に入っていたことです。加入したばかりの今シーズン、即戦力として予想以上の活躍を見せてくれました。打率.288、盗塁17と、新人王の候補にも挙がっており期待以上の成績を残してくれたことは楽天ファンとしてありがたいことです。

あとは、来シーズンに本格的に1年を通して成績を残すことさえできれば、言うことなし!元々守備には定評のある選手ですので、バッティングでしっかり結果を残してレギュラーの座を確立し、来年こそはベストナイン、そしてゴールデングラブ賞を受賞してもらいたいと思います。

◆遊撃手

源田 壮亮(西武)161

小深田大翔(楽天)103

周東 佑京(ソフトバンク)10

安達 了一(オリックス)2

藤岡 裕大(ロッテ)1

 

パリーグ・ベストナイン(外野手)2020年

柳田 悠岐(ソフトバンク)

吉田 正尚(オリックス)

近藤 健介(日本ハム)

外野手も「でしょうね!」というメンバーが選ばれています。優勝チームで大活躍し、最多安打のタイトルも獲得したソフトバンクの柳田悠岐は当然のこととして、今シーズン首位打者を獲得した吉田正尚も妥当な受賞だと思います。

特に吉田正尚は初の首位打者のタイトルであり、これまで故障に悩まされてきましたが、故障しにくい体づくりなどトレーニングを行ってきた成果も出たのか、今年はシーズンを通した活躍で飛躍の年になりました。元々、打撃力に定評のある選手でしたので、ついに実績に結び付けるまで成長し、覚醒したかという印象です。

私の中で少し以外だったのが日本ハムの近藤健介の受賞です。あまり目立たない選手なだけなのか、やはり実績を見てみると異論の余地がない当然の受賞でした。最高出塁率のタイトルを獲得し、打率も.340と好成績でした。

吉田正尚の.350という成績がなければ普通に首位打者になっていてもおかしくない数字です。私の勉強不足なだけで、これまでの打率成績を見返してみても、改めて近藤健介のとてつもない打撃レベルの高さに気づくこととなりました。パリーグの中でもトップに位置する好打者ですね。

◆外野手

柳田 悠岐(ソフトバンク)272

吉田 正尚(オリックス)257

近藤 健介(日本ハム)142

西川 遥輝(日本ハム)73

マーティン(ロッテ)28

栗原 陵矢(ソフトバンク)24

大田 泰示(日本ハム)13

周東 佑京(ソフトバンク)6

島内 宏明(楽天)4

中村  晃(ソフトバンク)2

グラシアル(ソフトバンク)2

荻野 貴司(ロッテ)2

明石 健志(ソフトバンク)1

上林 誠知(ソフトバンク)1

福田 秀平(ロッテ)1

栗山  巧(西武)1

金子 侑司(西武)1

辰己 涼介(楽天)1



 

パリーグ・ベストナイン(DH)2020年

栗山  巧(西武)

外国人や数々の強打者を抑えて西武の栗山巧がDH枠で受賞しました。ベテランにして、ここにきて存在感をさらに増してきた選手の一人です。チャンスに強く、プロ野球ニュースなどを見ていても、栗山巧が試合を決める一打を打つ場面が多い印象を持っています。それだけ勝負強い打撃がDHという枠でのベストナイン受賞に繋がったのだと思います。

◆DH

栗山  巧(西武)145

ロメロ(楽天)42

近藤 健介(日本ハム)37

中田  翔(日本ハム)35

浅村 栄斗(楽天)10

グラシアル(ソフトバンク)3

吉田 正尚(オリックス)2

中村  晃(ソフトバンク)1

メヒア(西武)1

渡辺 佳明(楽天)1

 



2020年ベストナインの選出方法は?選考基準や投票者、投票記者に必要な資格は?

ベストナイン選出方法、投票者、投票記者の資格は下記になります。

全国の新聞、通信、放送各社に所属し、プロ野球取材経験5年以上の記者投票により選出。

この資格を満たした記者の中で、具体的に誰が投票できるかまでは分かりませんが、300名近い記者の投票によりベストナインが選出されているんですね。現在、問題視されているのは、投票権を持っている記者の見る目は大丈夫なのかという点です。

例えば、セリーグなどでは巨人の吉川大幾やモタなどは現在、戦力外になり、今シーズン1軍での出場機会が少なかった選手にまで投票がありました。特に、吉川大幾については、吉川尚輝と間違えたのではないかという説もあります。

パリーグでも、ソフトバンクの上林誠知など今シーズンの出場試合数が少ない選手に票が入るなど、記者の見る目に疑問の声が挙がっているみたいですね。

以上が、2020年のベストナイン、パリーグ編の情報でした。


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