小林誠司がトレードの恐れ?梶谷隆幸の巨人FA移籍で人的補償?

小林誠司がトレードの恐れ?梶谷隆幸の巨人FA移籍で人的補償?

今回は巨人の捕手である小林誠司がプロテクト漏れする可能性があることに関する記事です。2020年オフシーズン、巨人は横浜DeNAベイスターズから梶谷隆幸外野手と井納翔一投手のW獲得を狙っていると言われています。このうち梶谷隆幸の巨人入りはほぼ確定。4年で8億円近くの年俸契約になるようです。

井納翔一はCランクの選手であるため、仮に巨人がFAで獲得しても人的補償は発生しませんが、梶谷隆幸を獲得した場合はBランク選手に該当するため、巨人からプロテクト漏れした選手が横浜DeNAベイスターズに流出する可能性があります。

獲得球団は契約を締結した日から2週間以内にプロテクトリストを提出。流出球団は締結日から40日以内に補償選手を決定。

プロテクトできる選手の数は、28人までになります。この中で巨人の捕手である小林誠司がプロテクト漏れする可能性があると言われる一番の理由は、一線級の捕手が巨人にはたくさんいることです。

小林誠司含めて1軍には4人も有力キャッチャーがいるのです。Too Many キャッチャー!どういう意図でこれだけのキャッチャーを集めてきたのか私には理解できないのですが、キャッチャーを集める前にピッチャーを集めた方がいいんじゃないのかと個人的には思うくらいです。2020年今シーズンの捕手の出場試合数と打撃成績を中心に見てみたいと思います。


 

小林誠司が梶谷隆幸の移籍でプロテクト漏れして人的補償になる要因は巨人のキャッチャー陣の層の厚さにあり。

・大城卓三(27歳)

2020年シーズンは、正捕手としてチームをリーグ制覇に導きました。守備面ではまだまだ未熟だし、リードを含めて経験を積まねばなりません。捕手でありながらあの卓越したバッティングセンスが一番の魅力でしょうけど、他球団にとって捕手が小林誠司と大城卓三とでどちらが嫌かと考えたら私は小林誠司のような気がします。

小林誠司には鬼肩と呼ばれる強肩という武器があります。また日本シリーズも複数回経験しており、リード面での経験値も高いと思います(小林もまだまだリード面は成長が必要ですが)。打撃では大城卓三に劣っても、守備では小林誠司の方がややリードというのが私の見解です。

大城卓三は2020年シーズン93試合に出場しました。打撃成績は、打率.270、本塁打9本、打点41、長打率.412でした。

あれ??数字で見るとそれほどの成績でもないような気がしてきました。。。しかし、打撃がいい印象が強いのは、チャンスに強かったり、ホームランを含めた長打力が目に付くからでしょうか。客観的に数字で成績を見ることは大事ですね。

 

・炭谷銀仁朗(33歳)

西武から2019年にFA移籍で巨人に入団してきた炭谷銀仁朗ですが、結局は出場機会が西武時代とさほど変わらないという状況です。

年齢も33歳とベテランの域に差し掛かり、経験が浅いの巨人の捕手を補うべく加入したのかもしれませんが、逆に小林誠司、大城卓三、岸田行倫の出場機会、成長機会を削いでしまっているのではないかというのが私の懸念点です。炭谷銀仁朗をFAで獲る必要があったのか、正直疑問であります。

リード面では一番の経験値を持っていますが、予てから言われている打撃力の低さがボトルネックです。

2020年シーズンは、56試合に出場。打率.180、本塁打1本、打点7、長打率.230

 

 

・岸田行倫(24歳)

24歳ながら、打撃、守備面ともに将来性ある捕手で、二軍戦では他球団の注目を浴び、欲しがられるほどの活躍を見せているようです。今シーズンは小林誠司の怪我の影響もあり、一軍出場機会が増えただけでなく、日本シリーズまで経験できた貴重な年でした。

2017ドラフト2位で大阪ガスから巨人に入団。34試合に出場。2020年シーズンは、打率.302、本塁打1本、打点5、長打率.442。

 

 

・山瀬慎之助(19歳)

石川県の星稜高校からドラフトで巨人入りした若手捕手。打撃センスに加えて強肩の捕手です。甲子園では現在ヤクルトにいる奥川恭伸とバッテリーを組み活躍していた選手です。2019年ドラフト5位で星稜高校から巨人に入団。2020年シーズン1軍での出場機会はありませんが、ファームで経験を積んでいる発展途上の選手です。

 

以上からも分かるように、今シーズン故障の影響でほとんど試合に出られなかった小林誠司ですが、小林誠司が抜けても正捕手争いが激化しており、しかも若手捕手まで控えているというのが巨人軍の現状であります。

 

正直言って、小林誠司を欲しい球団はたくさんあるのではないでしょうか。ざっと挙げてみるだけでも中日、ロッテ、オリックス、日本ハムなんかはFA移籍だけでなく、トレードを含めて小林誠司を正捕手として向かい入れたいという思惑が一定数あると思います。そのくらい、どの球団も正捕手を固定できていいない現状であると共に、小林誠司の守備力を評価していると個人的には思っています。

もちろん、今回の記事の論点となる横浜DeNAベイスターズも同様で、戸柱、伊藤光というキャッチーがいますが、正捕手としてしっかり固定できていないのが現状です。もし、本当に巨人のプロテクトから小林誠司が外れるようなことがあれば、人的補償で横浜に移籍する可能性は非常に高いと私は思っています。

小林誠司を評価しているのは、他球団だけではありません。WBCや五輪など世界大会の日本代表として小林誠司はこれまで何回も国際大会に出場しています。国際大会のような短期決戦では守備が物を言います。

そんな中で五輪代表監督の稲葉監督も捕手の重要性は十分理解しているでしょうし、守備力を買って小林誠司を代表候補に入れているのだと思います。巨人の控え捕手が代表という不思議な構造ですね。

現時点では、やはりソフトバンクの甲斐拓也が日本代表の正捕手の筆頭でしょうかね。


 

 

小林誠司のプロテクト漏れと人的補償の原因は、巨人・原監督との不仲説が原因?本当か?

最後にもう一つ気になるのが、巨人の原監督と小林誠司の不仲説です。よくネットでネタになっていますが、私個人としては不仲とかそういう話ではなく、単純に監督と選手の関係だけの話だと思っています。

原監督は、選手を競わせながらかシーズン中起用していく傾向があります。特に若手選手や実力が拮抗しているポジションではシーズンを通して併用的な起用をし、リーグ戦を戦っていきます。

さすがに坂本や丸、岡本クラスは固定しますが、それでも極度の成績不振や不調の際には、この上級クラスの選手ですらスタメンを外したり、打順を下げたりします。原監督の手法の良し悪しは別として、競争原理を用いてチームを底上げしていくスタイルを貫いているんだと思います。

原監督から見れば、小林誠司と大城卓三の総合的な実力は拮抗していると見ており、小林誠司の守備力、大城卓三の打撃力、ともに相乗効果を発揮させながら成長させたいということなんですかね。なので、不仲というより単純に監督の方針!というのが私の見解です。

とは言え、小林誠司からすると、こんなに次から次へとキャッチャーを補強されて面白いわけがありません。私が小林誠司の立場なら正直、他球団への移籍も視野に入れて出場機会を求めるところです。

梶谷隆幸の巨人入りがほぼ決定的となった今、プロテク漏れ、人的補償の話題がそろそろ出てきますので今後益々に目が離せません。


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