菅野智之投手はメジャーリーグ挑戦を断念して巨人残留?年俸は?
2020年オフシーズンにポスティングシステムを使ってアメリカ・メジャーリーグへの挑戦を検討している巨人の菅野智之投手ですが、私個人としてはこのまま巨人に残留する可能性が高いのではないかと見ています。
菅野智之の年俸額は今シーズンで6億5000万円(推定)。
元横浜ベイスターズの佐々木主浩に並んで日本人歴代最高額になっています。仮に菅野智之が巨人に残留した場合の年俸を試算してみると、最低でも7億5000万円は越えますね!!今シーズンの14勝2敗、防御率1.97という成績と、残留したことを考えるともっといくでしょうね。いやー、すごい金額だわ。
菅野智之がメジャーを断念して日本に残留すると思われる理由は大きく2つあります。
①コロナウイルスの影響でアメリカの移籍市場が動いていない
まず一つに、アメリカの移籍市場がこれまでにないくらいスローに動いていること。どんなに菅野智之が魅力的な選手であっても、移籍市場自体が動いてなければオファーも中々来ませんし、移籍しようがありません。
メジャーの球団側もどの選手を放出して、どのポジションを補強しなければならないのか?予算は?今シーズンの相場は?などなど、意思決定するための土台が一向に固まらない状態のようです。
何より一番の不利益を被るのは選手である菅野智之本人です。どこのチームに行くのか?契約条件は?住まいは?練習環境は?など、海外の新天地に移籍するには余りに多くのことを整理しなければなりません。
何より選手として一番大切なコンディション調整がとても難しくなってしまいます。ただでさえも新しいチームで、チーム内の競争に勝ち残っていかなければならない状況下で、さらなる厳しさが追い打ちをかけます。
移籍することが目的ではなく、移籍した先で活躍することが目的なわけですから、いかにスムーズに移籍交渉をまとめられるかが非常に大事ですね。少なくとも、菅野智之の場合は2020年内に交渉がまとまることはまずなく、越年することが確実になっている時点で既に遅れていると考えていいでしょう。
②菅野智之自身が今、環境を変えることに躊躇している?
理由の二つ目は、環境に関することです。どんなに優秀なアスリートでも、プレーするための環境が整わなければ本来の力は発揮できません。特に菅野智之は下記3つの環境面を心配しているのではないでしょうか。
・アメリカの環境
アメリカの国自体の情勢が、ここ10年の中で一番悪い状況下にあります。世界一のコロナウイルス感染者数、大統領選の混乱、黒人差別問題、雇用の低下などなど、これらの要因をトリガーにして、アメリカ各地で集会やデモ、暴動などが起きており、治安は過去10年で最低レベルにまで悪化していると言えるかと思います。
・メジャーリーグの環境
次にメジャーリーグ内の環境ですが、こちらも前述した移籍市場と同様に、来シーズンどうなるのか先行きが不透明な状態です。2020年の今シーズンは試合数を縮小して実施されましたが、来シーズンはどうなるのか?そもそもコロナ第3波、大統領選が混乱している中でシーズン自体を開催できるのか?などなど、これまでにないくらい不安定な状態が予想されます。
・菅野智之の周辺環境
最後に菅野智之の周辺環境についてです。ただでさえ、日本と違う国でプレーすることに負荷がかかることにプラスして、上記で示した国、リーグの問題が重なり、練習環境、住環境、生活環境などなど、アスリートにとってはどれ一つとして軽視できない重要ファクターのインフラが脅かされる可能性が高くなっています。
私も2年ほど海外在住の経験があるため、心から実感しているのですが、他国に住むということは思っている以上に大変ですし、ある程度の大雑把さが必要です。海外で生きていくには鈍感力、適応力が求められます。
以上挙げた理由を含め、菅野智之自身が来シーズン海外でプレーすることの大変さを一番よく分かっているでしょうし、相当悩んでいる状態だと思います。
貴重な選手生命のうち、メジャーに行くことで1年を棒に振ってしまう可能性がゼロではないわけですから当然ですよね。
これは年俸とかお金の問題ではなく、人生の大きな選択になるわけですから慎重になって当然です。私の勝手な見立てですが、菅野智之は今時点でこれだけ悩んでいるということは、来シーズンメジャーに行かず、巨人に残留する可能性の方が高いと思っています。
菅野智之だけでなく、メジャーリーグ挑戦を表明している有原航平、西川遥輝も日本ハム残留?
2020年オフシーズン、菅野智之以外にもメジャー挑戦を表明している選手には、日本ハムの有原航平投手、西川遥輝選手がいます。
両選手とも28歳でポスティングシステムを使っての移籍を狙っていますが、菅野智之同様に非常に厳しい状況だと思います。年齢的に考えて30歳になる前に!という考えだと思いますが、例年以上に冷え込んだ市場動向であるため、このまま日本ハムに残留する可能性は高いでしょう。
特に野手の西川遥輝にとってはメジャー移籍に向けては相当に苦し状況だと察します。
やはり野手のレベルでいうと、スピード安打型で言えばイチロー、パワー本塁打型で言えば松井秀喜、このクラスの全盛期じゃないと今の移籍市場ではニーズが厳しいんでしょうね。
通用する確率で見ても、やはり野手がメジャーで大成する確率は投手よりも低いと思います。それだけ打撃でもパワーが重視させる世界であり、守備の面でも地肩の強さなどが求められてきます。
西川遥輝の場合、スピード安打型で、そして守備範囲の広さなどが売りになると思うのですが、イチロークラスまでにその確実性とスキルを極めなければなりません。ヤクルトの青木宣親や元西武の秋山翔吾ですら、大活躍!!とまではいかなかったorいっていない状況を見ると、難易度がよく分かると思います。
とは言え、彼らの挑戦自体を否定するものではなく、アスリートの世界に限らず何でも挑戦してやってみなければ分かりませんからね。
菅野智之、有原航平、西川遥輝ともに来シーズンはどこでプレーするかは分かりませんが、どこに行ってもこれまでの自分を超えられるような、そんなベストシーズンにしてもらいたいですね!!活躍を祈念しています!
※2020年12月26日:日本ハムの有原航平はレンジャーズへの移籍に合意したという報道がありました。3年契約のようです。良かったですね!!
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