井上朋也の年俸、背番号は?2020年ドラフトでソフトバンク1位

井上朋也の年俸、契約金、背番号は?2020年ドラフトで花咲徳栄からソフトバンク1位指名の査定評価

今回は2020年ドラフトでソフトバンクから1位指名を受けた、花咲徳栄高校の井上朋也選手についての情報です。

埼玉県の強豪である花咲徳栄高校で1年生からレギュラーとして試合に出場し、甲子園も経験している井上朋也選手。予てからプロのスカウトに注目されていた選手ですが、外れ1位とは言え、やはり1巡目で指名されました。

 

花咲徳栄の井上朋也がソフトバンクと仮契約を行い、年俸880万円、契約金8,000万円で合意(金額はいずれも推定)。背番号は「43」に決まった。

 

高卒ドラフト1位の選手としては、決して高い金額ではなかったというのが正直な感想です。

例えば、2007年に駒大苫小牧高校から楽天に入団した田中将大投手なんかは、年俸1,500万円、契約金1億円(金額はいずれも推定)で契約していましたので、比較してもらえばそれほど高くないということが分かると思います。

ましてや資金を潤沢に備えるソフトバンクですので、もっとお金を出すことは容易かったと思いますが、やはり外れ1位の高校生ということなのでしょうか、少し控えめな金額だったと思います。

しかしながら、高校生の野手で外れ1位とは言え、ドラフト1位で日本一のチームに指名されたわけですから、高評価の選手であることには間違いありません。


 

2020年ドラフトでの上位指名に見たソフトバンクの思惑と今後の補強ポイント

2020年のドラフトでソフトバンクが一番最初に指名したのは、近畿大学の佐藤輝明選手です。今回のドラフトでナンバー1の呼び声高い強打者で、内外野ともに守ることができる選手でした。

その佐藤輝明の獲得抽選で阪神に敗れ、外れ1位でソフトバンクが指名したのが今回ご紹介している井上朋也でした。

このことからも分かるように、ソフトバンクは内外野手の獲得、補強に力をいれていることが分かります。特に、私が個人的に補強が急務と考えているのはサードのポジションです。

これまで不動のレギュラーとして活躍してきたい松田宣浩は、2021年で38歳の年になります。まだ現役バリバリの元気印ではありますが、さすがに年齢的な衰えは隠しきれなくなってきています。

2020年シーズンは、116試合に出場して打率.228、本塁打13本、打点46という成績でした。決して悪くはない成績ですが、明らかに全盛期よりも成績が下降気味であるというのが正直なところです。ちなみに、5年前の2015年シーズンでは、143試合に出場して打率.287、本塁打35本、打点94という成績を残しています。

以上からも分かるように、ソフトバンクはポスト松田のサードのレギュラーの後釜の育成、補強を急いでいると思われます。

そういった意味では、近畿大の佐藤輝明は即戦力候補としてベストでしたでしょうし、花咲徳栄の井上朋也もピースにはまるピッタリの選手であると思います。

ただ、井上朋也の場合は、高校生ということもあって選手層が厚いソフトバンクで即戦力としての活躍するには少しハードルが高いかもしれません。あと数年は、1軍で活躍するために打撃、守備ともにプロの世界に慣れるための時間が必要かと思われます。

それだけ、今のソフトバンクは選手が豊富だし、戦力も十分整っているため、時間的な猶予を持っているゆとりあるチームだと思います。


 

井上朋也は高額年俸を手にするか?中学、高校時代の成績は?出身は大阪?大阪桐蔭も狙っていた?

井上朋也(いのうえ・ともや)。2003年1月28日生まれ17歳。出身は大阪府生。身長181cm、体重88kg。右投げ右打ち、三塁手。小学校から野球を始め、中学時代には大阪のリトル・シニアの生駒ボーイズに所属。

高校からは埼玉県の花咲徳栄高校に進学して1年生の春から試合に出場、夏には外野手として甲子園にも出場している。2年生からはサードにコンバートされており、高校通算の本塁打が50本の強打者。

埼玉県の強豪校である花咲徳栄で1年生の春から試合に出るというのは、かなりスゴイことであり、井上朋也は入学当初から物が違っていたんでしょうね。何がスゴイって、花咲徳栄は井上朋也が入学する前年の2017年に夏の甲子園大会で全国制覇を遂げているチームです。このチームで1年生からレギュラーとして試合に出たわけですから只者ではありません。

大阪出身ということもあり、大阪桐蔭などの他にも20校くらいが井上朋也を狙っていたと言われています。

花咲徳栄で1年生の時に出場した甲子園における井上朋也のバッティングを映像で見ましたが、その完成度に驚きました。1年生とは思えない打席での風格と、とにかく早いスイングスピードと打球の速度、飛ぶ角度が素晴らしかったという印象です。

当時はライトのレギュラーであったため、シートノックの映像なども確認しましたが、強肩であるため、プロに入ってからも早急に関しては問題なく対応できるのではないかと思います。

プロに入ってから少し心配なのは、高校2年生の時にコンバートされたサードの守備です。やはり高校生の打球とプロの打球では次元の違うスピードで打球が飛んできます。

プロの守備力を身に着けるためには、もうワンステップレベルを上げないと1軍での競争に勝ち残っていけないのではないかと推察しています。

とは言え、花咲徳栄の監督は非常に先見の明があると思います。恐らく井上朋也がプロに行くことはある程度予測していたでしょうし、彼の将来の飛躍と選択肢を広げさせるためにサードにコンバートしたのだと思います。外野しかできない選手より、内野手もできる選手の方が絶対にニーズはありますし、井上朋也が活躍する幅が一気に広がります。

また、語弊を恐れずに言えば、内野手から外野手にコンバートされることは十分対応が可能ですが、逆に外野手からショートやサードなどの内野手にコンバートすることは非常に難易度が上がってしまいます。よって高校生のうちから数年だけでも内野守備を経験していたことは、井上朋也にとって大きな財産になっているのではないでしょうか。


 

井上朋也は億越えを目指せるスーパースター候補?その打撃フォームと査定評価ならびに今後の課題は?

井上朋也の一番の魅力は何と言っても長打力を兼ね備えた打撃です。数年後には3割30本、いやそれ以上のホームラン数を打てるのではないかと思わせるくらいの可能性を感じます。右中間や左中間に弾丸ライナーで飛んでいく打球の角度が非常にきれいで、スイングもともてキレイな印象を持っています。

また、感覚論で申し訳ないですが、打席に入ってから構えた時の雰囲気が、すごく打ちそうなオーラが溢れ出ています。推察するに構えた時のトップの位置が安定しているため、ボールの呼び込みが十分に行えていて、懐深い「待ち」が出来ているため、打ちそうな雰囲気を醸し出せているのではないかと思います(現に雰囲気だけでなく打っているんですけどね)。

少し気になるのは、バットヘッドが少し内側に入り過ぎている点。プロのピッチャーのスピードに対応していく場合、ほんの僅かな反応の遅れに繋がらないかだけが心配です。また、まだ高校生であるため体がプロ仕様に出来上がっていない印象です。成長度合いも見ながらプロで活躍できる体づくり、パワーアップ計画を地道に重ねていくことでさらに打撃力の向上に繋がるかと思います。

ぜひプロの世界でもホームランを量産するような、球界を代表するサードの選手に成長してほしいと思います。


コメント

タイトルとURLをコピーしました