斎藤佑樹が戦力外?引退2021年、現在の年俸、成績、球速は?怪我復帰
今回は日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手についてです。ハンカチ王子とも呼ばれ、甲子園での優勝・活躍を機に、当時斎藤佑樹が甲子園マウンドで使用したハンカチが世代を表する「ハンカチ世代」という名称となり、一躍スターダムにのし上がった斎藤佑樹投手ですが、プロ野球に入ってからは主だった活躍ができておらず、入団から10年目を迎える2021年現在では戦力外、引退の危機にあると噂されています。
【2021年成績】※9月5日時点
・1軍登板なし
・2軍成績(2021年): 7試合登板、3勝1敗、防御率6.55
2021年シーズンも終盤に差し掛かりましたが1軍登板は一度もなく、二軍で3勝は上げているものの、防御率6点台と精彩を欠いている状態が続いています。
球速も手術後の現在は130キロ台と、全盛期の140キロ台のキレのあるストレートはまだ戻っていないというのが実状です。それでも変化球とコントロールを駆使した投球術で勝利数を重ねているのは素晴らしいと思います。
しかし、仮に一軍昇格、登板があったとしても、先発での起用は厳しそうで、既に活躍している上沢直之や伊藤大海などでローテーションは埋まっており、斎藤佑樹は中継ぎでの登板になることでしょう。
【日本ハム先発ローテーションの記事はこちら】
斎藤佑樹は、2020年に右肘靱帯断裂の怪我から復帰したばかりとなります。怪我明けの2021年7月に始めて二軍での実戦登板に上がり現在に至ります。年齢も33歳とベテランの域に達してからの大けがということもあり、一時はこのまま引退では?という噂も囁かれていましたが、見事にカムバックを果たしています。
現在の斎藤祐樹の背番号「1」をつけて、マウンドに上がっております。
【斎藤佑樹のプロフィール】
斎藤佑樹(さいとうゆうき)1988年6月6日(33歳)
群馬県太田市出身。身長176cm、体重77kg。
右投げ右打ち、投手。早稲田実業高校→早稲田大学出身。
2011年ドラフト1位:日本ハムファイターズ入団
年俸:1,250万円(2021年)
斎藤佑樹が戦力外?引退危機を迎えるまでの年俸推移、過去成績と背番号
【年度別の年俸推移と過去成績】(年俸、成績順に記載)
2021年:1250万円 一軍登板なし
2020年:1600万円 一軍登板なし
2019年:1600万円 11試合登板、0勝2敗、防御率4.71
2018年:1830万円 3試合登板、0勝1敗、防御率7.27
2017年:2000万円 6試合登板、1勝3敗、防御率6.75
2016年:2300万円 11試合登板、0勝1敗、防御率4.56
2015年:2500万円 12試合登板、1勝3敗、防御率5.74
2014年:2800万円 6試合登板、2勝1敗、防御率4.85
2013年:3500万円 1試合登板、0勝1敗、防御率13.50
2012年:3000万円 19試合登板、5勝8敗、防御率3.98 (2完投、1完封)
2011年:1500万円 19試合登板、6勝6敗、防御率2.69 (1完投)
背番号については、入団当初はエースナンバー「18」をつけていましたが、2017年からは現在の「1」に変更されています。※2017年から岡大海が、2019年からは吉田輝星が「18」
年俸で言えば、最高年俸は入団3年目に記録した2013年の3500万円が最高額となっています。以降は下降の一途を辿り、現在2021年の金額が1250万円と入団時の年俸額を下回っています。
年度別の成績を振り返って見ても、しっかり登板できたのは2011年、2012年の入団当初の19試合というのが最高で、その後2015年、2016年にも二桁試合数に登板してはいますが、一軍での実働はほぼないに等しい数字になっています。
敢えて厳しい見方で言えば、他の球団もしくは、他の監督であれば既に戦力外通告を受けていてもおかしくないような成績と言わざるを得ません。やはりそこは、斎藤佑樹のポテンシャル、資質を評価している日本ハム球団、栗山監督の意向もあって10年目のシーズンを迎えられているのかなと思います。
日本ハムファンや一部メディアからは厳しい意見も出てはいますが、斎藤佑樹自身も今シーズンが最後という気持ちで臨んでいることと思います。
斎藤佑樹がなぜ戦力外にならなかったか?引退のカギを握るのは栗山監督ではなく次期監督候補の稲葉監督?
前述したように、斎藤佑樹がこれまで特に目立った成績を残せていない中でも、戦力外通告を受けなかった理由として考えられるのは、栗山監督の意向によるものと推察されます。
栗山監督は、ちょうど斎藤佑樹が入団した翌年の2012年から日本ハムファイターズの監督に就任しており、今シーズンが10年目となっています。監督前のプロ野球解説者、キャスターの時から斎藤佑樹を見ており、甲子園での活躍していた姿なども未だに鮮明に覚えているのではないでしょうか。
恐らく栗山監督本人としても、相当思い入れの強い選手であるとともに、絶対に活躍してもらいたいという思いから、支配下登録選手として斎藤佑樹を残し続けてきたのではないでしょうか。
【日本ハム歴代監督】
2000年~2002年(3年) :大島康徳監督
2003年~2007年(5年) :ヒルマン監督
2008年~2011年(4年) :梨田昌孝監督
2012年~2021年(10年) :栗山英樹監督
そんな栗山監督も、2021年シーズンはチームが低迷しており、日本ハムは9月時点で最下位に位置しています。日本ハムファイターズの過去20年の歴代監督を振り返ってみても、栗山監督は一番の長期政権となってきましたが、近年の成績不振から監督交代説が囁かれています。
後任として目されているのは、東京オリンピック野球日本代表(侍ジャパン)を指揮し、見事に金メダルを獲得した稲葉篤紀氏です。既に日本代表監督の勇退は発表されており、もっぱら来季からの日本ハム監督就任は内定しているのでは?という報道すらあります。
【稲葉監督に関する記事はこちら】
こちらも噂レベルではありますが、実は栗山監督は既に昨シーズン時点で監督辞任を球団側には申し出ていたものの、後任人事においてコロナウイルスの影響で東京オリンピックが1年延期になったことを受け、稲葉監督がもう1年日本代表監督を務めなければならなくなったため、栗山監督も渋々受け入れたという報道も一部では見受けられました。
【日本ハムファイターズ・栗山監督在任中の過去成績】
2020年:5位
2019年:5位
2018年:3位
2017年:5位
2016年:1位
2015年:2位
2014年:3位
2013年:6位
2012年:1位
上記は、栗山監督が就任してからの日本ハムのリーグ成績になりますが、確かにここ5年のチーム成績は低迷しており、明らかに監督としての影響力に陰りが見え始めていると言えるかもしれません。チームや選手のマンネリ化という観点からも、5年、10年スパンで監督やコーチ陣が変わるというのは大事なのかもしれませんね。
特に昨今では、日本ハムはチームの大黒柱であった中田翔が、チーム内の選手に暴行を加えたとのことで無期限の出場停止、さらには巨人への電撃移籍という事件が2021年シーズン中に発生しました。こういった点からもチーム内での人心掌握や綻びというものが出ているのかもしれません。
いずれにせよ、もし2022年シーズンに向けて日本ハムファイターズの監督が交代するようなことがあれば、斎藤佑樹の残留可否についても動きが出てくるとこは間違いないでしょう。引き続き今後の動向に注目していきたいと思います。
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