パリーグの監督一覧と年齢は?勝手に監督の評価査定ランキングを発表
今回は2021年のパリーグの監督についての情報です。前回のセリーグ版に続き、今回はパリーグ版になります。球団、チームとしての戦力などは一旦抜きにして、監督としての実力、手腕、実績などを中心に見ていきます。
まず、パリーグの各球団の監督、年齢は下記になります。2020年ベナントレースの成績順に記載します。
(2020年成績と監督年齢)
1位 ソフトバンク:工藤公康 57歳
2位 ロッテ:井口資仁 46歳
3位 西武:辻発彦 62歳
4位 楽天:石井一久 47歳
5位 日本ハム:栗山英樹 59歳
6位 オリックス:中嶋聡 51歳
パリーグ監督の平均年齢は58.3歳、セリーグ監督は53.5歳でしたのでパリーグ監督の方がより年齢層が少し高いですね。ちなみに、楽天の石井一久監督は2021年からの着任であるため、2020年シーズンの順位実績は関係ありませんね。また、オリックスの中嶋聡監督もシーズン途中から監督代行に就き、2021年から正式に監督に就任したため半分は参考実績といったところでしょうか。
上記も踏まえながら、現時点における私の勝手な監督評価査定ランキングを作成してみました。あくまでも、監督単体での実力、手腕、実績を勝手に主観に基づいて査定評価したランキングですのでご留意ください。
1位 井口置仁(ロッテ)
2位 工藤公康(ソフトバンク)
3位 辻発彦(西武)
4位 栗山英樹(日本ハム)
5位 中嶋(オリックス)
― 石井一久(楽天)
順番に解説していきたいと思います。
パリーグ監督の評価査定ランキング1位:井口置仁(ロッテ)
1位はロッテの井口置仁監督です。2020年シーズンAクラス2位という躍進を遂げた実績、手腕を評価しての順位となります。あれだけ強大な戦力を誇るソフトバンクに追従しての2位という実績は素晴らしかったと思います。
そして、何よりロッテはソフトバンクとの直接対決に強いのが特徴的です。正直言って投手陣、野手陣を含めて強力なタレントが揃っているとは言い難いにも関わらず、あそこまでフトバンクを追い詰めた手腕はお見事!
シーズン終盤で選手間にコロナウイルスの感染者が出てしまい、主力を休ませざるを得なかったことで失速してしまいましたが、もしあのブーキがなければ、ひょっとすると優勝していたかもしれませんね。
もう一つの評価ポイントとしては、目先の利益だけに捉われることなく、中長期目線で選手育成をしながらチーム成績も残したことです。例えば、安田尚憲をシーズン中盤から4番で起用し続けたことなど、成績に波があっても中長期での育成を見据えて一貫して起用し続けたことは素晴らしいと思います。中々できることではありません。
巨人の岡本和真にしてもそうですが、芽が出るまでの一定期間は我慢して使い続けるという覚悟が監督には必要ですよね。もちろんチームの足元の実績を残せなければ、自分の首が飛ぶというリスクと引き換えにはなってしまいますが、本当にチームを強くしたいと思うなら、その覚悟が監督には必要です。井口監督はこの断固たる決意と覚悟がある監督なのではないでしょうか。2021年シーズンの活躍も楽しみです。
パリーグ監督の評価査定ランキング2位:工藤公康(ソフトバンク)
2位はソフトバンクの工藤公康監督です。3度のリーグ優勝、CSでの勝ち上がりもあるため変な逆転現象にはなりますが、2017年から4年連続で日本一。トータルでは5度も日本一に輝いている功績を認めないわけにはいきません。
1位ではなく、2位にした理由は、監督の手腕以上に戦力が強大過ぎて、チームとしての総合戦力、選手層の厚さ、個々の選手のレベルが尋常じゃないため、その分を差し引かせていただきました。
まぁ、これらを含めて監督の手腕だと言われてしまえば、そうなのかもしれませんが、私が見る限りソフトバンクは現場とフロント、球団が一体となって選手育成に取り組んでいると思います。その成果があって育成枠からスター選手を輩出したり、FA移籍だけに頼らない自前選手の輩出に繋がっているのだと思います。1軍、2軍、3軍と組織だった仕組化、マネジメントが日本一よくできている球団だと思います。
ただ、WEBで他のOBのプロ野球解説者が言ってた中身を参照させていただくと、投手への指導やスキル向上、トレーニングの仕方などについては、工藤監督自らが先陣を切って教育に当たっているとの情報もあります。
ご自身も現役時代は、48歳までプレーし、200勝投手になっている名投手の一人です。独自のトレーニング方法やスキル、ノウハウがたくさんあることでしょう。現役を引退してからも、自分でアメリカまで学びにいくほどの研究家であり、その蓄えられた知識やノウハウがソフトバンクの選手たちに還元されてこの成績に繋がっているのかもしれませんね。
いずれにせよ、いかに強大な戦力があろうとも監督が無能であれば宝の持ち腐れで終わってしまいますが、揃ったタレント陣を上手く送配し、プレッシャーの中チームを何度も優勝に導く手腕は大したものだと思います。
パリーグ監督の評価査定ランキング3位:辻発彦(西武)
3位は西武の辻発彦監督です。今シーズンは3位に終わってしまいましたが、ぎりぎりAクラス入りを果たしています。2019年まではソフトバンクにCSで敗れて日本シリーズにこそ進出できていませんが、ペナントレースでのパリーグ優勝という観点では2018、2019年と続けて優勝しており、この実績と手腕を評価しての3位であります。
私が思うに、西武の魅力は打線の力強さと、守備レベルの高さにあると思います。辻監督は清原、秋山がいた90年代の西武黄金期のセカンドのレギュラーです。守備の名手であるため、西武の守備力の底上げに手腕を発揮されたことと思います。
2016年に社会人から入団した源田壮亮は、まさに辻監督の指導の下でレギュラーを掴み、今では球界トップ5に入るほどのショートに成長したと私は思っています。
また、2018年までは秋山翔吾、浅村栄斗、源田壮亮など守備力、攻撃力ともにレベルが高い選手が多数いたことがパリーグ2連覇を果たせた要因の1つだったと言う見方もできるかもしれません。現に浅村、秋山が移籍してしまった現状では、優勝を逃してしまっているわけですから、辻監督は3位とさせていただきました。それでもAクラスに留まっているあたりは流石ですけどね。
パリーグ監督の評価査定ランキング4位:栗山英樹(日本ハム)
4位は日本ハムの栗山英樹監督です。栗山監督も過去の輝かしい成績があり、2012、2016年と2回のリーグ優勝、1回の日本一を経験しています。ただ近年の成績は思わしくなく、そろそろ優勝もしくは最低でも2位になっておかないと、去就問題が取り沙汰されてくるかもしれません。
また、選手起用についても一部からは批判を受けているようです。高校時代に活躍したスター選手を重用する傾向にあるなど、他の選手からすると特別待遇かと思われてしまうような登用がチーム内にはあるとの噂です。例えば、入団以来、パッとした成績を収められてい斎藤佑樹の契約や、打撃成績を残せていない清宮幸太郎の起用方法などで指摘される場面を多々見かけます。
チーム内にいたわけではないので内情がどうなっているのかは存じませぬが、チームをまとめていく上では、マネジメント力、統率力が求められてくるため近年の下降傾向の成績を勘案して4位とさせていただきました。
パリーグ監督の評価査定ランキング5位:中嶋聡(オリックス)
5位は半分参考の情報になりますが、オリックスの中嶋聡監督です。極度の不振、チーム成績の低下から、シーズン途中で西村監督から監督代行としてチームを引き継いだことは考慮しつつも、監督交代から成績を巻き返すことはできずに結局はダントツの最下位になってしまったことから、5位とさせていただきました。
来シーズンは頭から監督としてチームを指揮していくことになります。山本由伸や吉田正尚など優秀な選手はいますので、来シーズンこそは飛躍の年にしてもらいたいですね。
パリーグ監督の評価査定ランキング外:石井一久(楽天)
2021年から監督に就任する石井一久監督はランク外とさせていただきました。とはいえ、GMとして2020年はチームに携わったわけであり、実質的には三木監督を招集したのは石井一久GMでしょうから、2020年の責任も含めて翌シーズンの優勝を目指して欲しいと思います。
以上、今回はパリーグの監督編をお届けしました。
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