澤村拓一のレッドソックス入り決定!海外FA移籍でロッテ→メジャー

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澤村拓一のレッドソックス入り決定!海外FA移籍でロッテからメジャー

今回は千葉ロッテマリーンズからメジャーリーグのボストン・レッドソックスへ移籍が決まった澤村拓一投手についてです。昨年シーズン途中に巨人からロッテへ電撃移籍したばかりの澤村拓一投手ですが、2020年オフに海外FA権行使を表明し、アメリカ大リーグへの挑戦を表明していました。

年末から年始にかけてメジャー6球団近くが興味を持っていると報道されていましたが、なかなか契約合意まで至っていなかった状況でした。しかし、ここにきてようやく契約締結できたようですね。2/1からは日本プロ野球のキャンプがスタートしていたこともあり、本人としては相当焦りもあったことと思いますが、本当に契約ができて良かったですね。

昨季2020年は澤村拓一投手にとって激動の1年だったと思います。ドラフト1位で入団した巨人では思うような成績を上げることができず、2軍降格ばかりか3軍にまで降格という屈辱も味わうこととなりました。さらには、シーズン途中でロッテへトレード移籍という経緯を辿ったため、ドラフト1位指名された澤村拓一のプライドは相当傷ついたことと思います。

巨人からすると、登板機会が与えられない以上、本人の野球人生を考えた上で他球団からオファーがあるのなら出してあげた方が本人のため!という言い分でしょうが、放出された本人としては面白い話のはずがありません。

それでも腐らずに、むしろ逆に気持ちの切り替えることで、澤村拓一本人の中では「もう失うものはない」という、ある種の割り切りができたのかもしれません。ロッテに移籍してからは水を得た魚のように中継ぎで大活躍し、チームのリーグ2位に大きく貢献しました。

2020年のロッテのみでの成績は、22試合に登板して1セーブ、13ホールド、防御率1.71と見違えるような実績を残しました。ちなみに、巨人での成績は13試合に登板して1勝1敗1ホールド、防御率6.08という成績でした。

しかしまぁ、同じ選手が同じシーズンの中で、チームが変わっただけでこれほど防御率が変わるものなんですね。それほどプレーする環境が大事であるということを実感した次第です。逆に言えば、巨人という球団は選手が活躍しづらい球団なのでしょうか。

これまでにも、巨人を出て他球団で活躍した選手は数多くいるため、巨人ならではのプレッシャーや球団体質の問題など、何か原因があるのかもしれませんね。

澤村拓一は、巨人時代の2軍、3軍で腐らずに粘り続けたからこそ、ロッテへの移籍が実現したのでしょうし、ましてやロッテでの活躍があったからこそ大リーグへの移籍が実現できたのだと思います。全ては点と線で繋がっているんですね。(ちなみに点と線の話は、スティーブジョブズの名言の中にも出てきますね。)決して無駄なことはなく、絶えずその時、その時で全力を尽くすことの大切さを澤村拓一から学んだような気がします。

また、一部メディアや専門家から言われているのは、澤村拓一はメジャーリーグの環境の方が合っているのではないかという点です。



 

澤村拓一投手がメジャー球団から評価されている点は何か?球速の最速、変化球の球種は?年俸にも影響?

澤村拓一投手の武器は、球速は最速で159キロのストレート、そして縦に鋭く落ちるスプリット・変化球であり、メジャー球団から高評価を受けていたようです。現役メジャーリーガーで2020年最多勝投手に輝いたダルビッシュ有も、澤村拓一がメジャーで十分通用するのではないかと言及していました。

澤村拓一は、巨人<ロッテ<メジャーと環境を変えることで、本来持っていたポテンシャルを最大限引き出すことができるのかもしれないですね。

ここからは、私の勝手な推測ですが澤村拓一は巨人で3軍を経験した時点で、自分の野球人生に対して腹をくくったのかもしれませんね。一度終わった野球人生とまで言うと少し大げさかもしれませんが、そのくらいの覚悟、割り切りを持ってロッテでプレーできたことが良かったのではないでしょうか。

そして、メジャーへの挑戦についても、一度は終わった野球人生、貰ったチャンスを最大限生かして大きなチャレンジをしてみたい、たった一度の野球人生で悔いを残したくないという断固たる決意を澤村拓一から感じるのは私だけでしょうか。

失敗したって恐れることは何もなく、3軍まで落ちたことを思えば上を目指すしかないという心境なのかなと推察した次第です。そんなチャレンジ精神、素敵ですよね。



 

澤村拓一投手(ロッテ)の他に2020年オフに新たにメジャー挑戦を実現できたのは有原航平投手(日本ハム)のみ

2020年オフは、コロナウイルスの影響により例年以上にアメリカの移籍市場が停滞していました。2月に入って大物選手の動向が固まり始めたことを受けて、ようやく市場が動き始めました。

日本人で新たに大リーグでの移籍先が見つかった選手は、今のところダルビッシュ有、有原航平、澤村拓一、以上の3名だけです。ダルビッシュ有は、2020年シーズンで最多勝を獲得した投手ですので引く手あまたかと思いますが、日本球界から新たにメジャーリーグに挑戦する、有原航平、澤村拓一は狭き門をよく潜り抜けたと思います。

2020年オフにポスティングシステムでメジャー移籍を表明していた巨人の菅野智之投手でさえ、希望に合う球団、条件がなかったとしてメジャー挑戦を断念したところです。菅野智之といえば、現在の日本プロ野球界の中で、間違いなく3本の指に入る好投手だと思います。そんな菅野智之でもメジャー挑戦の道のりが厳しかったわけですから大変なものです。

また、これまでメジャーリーグで実績を残してきた田中将大投手、平野佳寿投手でさえ希望する移籍先が見つからずに、日本球界への復帰という道を選んだわけですから、いかに2020年オフシーズンの市場が厳しかったかを物語っていると思います。

さらに、ブルージェイズに在籍していて、あと1年契約を残していた山口俊投手については戦力外になってしまいました。今後は、メジャーで移籍先を探すのか、もしくはマイナー契約を受け入れるのか、はたまた日本球界への復帰を模索するのか先行きは不透明ですが、いずれにせよ既に2月に入ってしまっているので仮に日本への復帰する進路だとしても、移籍先を探すことは非常に難しい状況になってきています。

以上からも分かるように、コロナ禍において非常に移籍市場が冷え込んでいる中で、新たな移籍先を勝ち取った澤村拓一、有原航平の2人はメジャーでのニーズが相当高かったことが分かります。実力もさることながら、私が思っているのは金額面で2人はちょうどよい水準だったのではないでしょうか。

例えば田中将大や菅野智之クラスになると、年俸換算だと15億円前後の金額を用意しなければならなくなります。コロナの影響により、収入が減ったメジャー球団にとっては、2020年オフでは中々手が出しずらかったのではないでしょうか。

逆に、澤村拓一や有原航平の年俸価格帯は1~3億円台で収まることから、メジャー球団にとってはお財布に優しい選手、コスパ(英語ではPrice for value)が高い選手ということでニーズがあったものと思われます。



 

澤村拓一投手の年俸、契約内容は?千葉ロッテからメジャーリーグのボストンレッドソックスへの海外FA移籍

ロッテから海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグ移籍を目指す沢村拓一投手(32)が、レッドソックスと大筋で合意したことが分かった。米球界関係者が明かした。年俸120万ドル(約1億2500万円)での2年契約がベースになるとみられる。

おおむね2年契約、年俸1億円ちょっと+出来高払いになる見込みとのことでした。日本で貰っている金額とさほど変わらないため、メジャーの中でも低めの金額でしたが、32歳の澤村拓一にとっては金額よりも、メジャーでプレーできることの喜びの方が大きいでしょうね。

プラスで出来高が付くということで、成績によってはさらに数億円が上乗せされることも考えられるため、本人のモチベーションも上がると思います。

巨人で2軍、3軍を経験、さらにはロッテへのトレードと逆境に立たされてきた澤村拓一ですが、その屈辱を晴らすべく、メジャーのマウンドに立ってもうひと花を咲かせてくれることを心から期待しています。

今回は、千葉ロッテマリーンズから、アメリカのメジャーリーグ、ボストン・レッドソックスへ移籍が決まった澤村拓一投手についてでした。



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