古川裕大の査定評価、年俸、背番号は?2020ドラフト日本ハム3位
今回は2020年ドラフトで日本ハムから3位指名を受けた、上武大学の古川裕大捕手についてです。強肩強打のキャッチャーとして、即戦力の期待が高い選手です。
現時点で、日本ハムには絶対的な扇の要となる捕手が不在であるため、場合によっては開幕一軍、即スタメンという可能性もゼロではないかと思われます。日ごろの練習はもちろんのこと、紅白戦やオープン戦でどれだけのインパクトを残すことができるかが勝負になると思います。
古川裕大の契約金は5000万円、年俸は900万円、背番号は「27」で仮契約に合意した。
背番号「27」と言えば元ヤクルトの古田敦也がつけていた番号ですね。同じキャッチャーというポジションから、古田敦也のような名捕手になってほしいという球団側のメッセージが込められているのかもしれません。
契約金、年俸は高い水準額ではありませんが、低すぎることもなく相場通りの提示だったと思います。捕手というポジションになると難しいのは、リード面です。プロの世界のキャッチャーは考えなければならないこと山のごとし。ブロックサイン、配球、試合展開などなど大学の時とは比べ物にならないくらい大変な負担があると思います。
しかし、どんな名捕手でも最初からできた人は一人もいないでしょう。失敗に失敗を重ねて経験を積んでいくポジションですので、まずはそのレギュラーポジションを獲得していくことに全力で向き合っていってほしいですね。
日本ハムの若手を育成する風土、そして栗山監督であれば1年目の古川裕大でも十分にレギュラーを狙っていける環境下にあると思いますので、ぜひチャンスを掴んでもらいたいです。
古川裕大の経歴からの査定評価は?小学時代、中学時代、高校時代、上武大学時代の成績からドラフト指名までの道のり
古川裕大(ふるかわゆうだい)。1998年6月19日生まれ。福岡県出身。身長182cm、体重85kg。右投げ左打ち。捕手。
小学生から野球を始め、中学ではリトルシニアのチームに所属し正捕手に。U-15の日本代表にも選出されている。
高校は久留米商業高校に進学し、1年の秋からレギュラーの座を獲得。2年生以降も正捕手、クリーンアップとしてチームを牽引するも甲子園の出場はなし。
プロ志望届は提出せず、大学は上武大学へ進学。1年からベンチ入り、2年からは正捕手として活躍し、ベストナインにも輝く。3年、4年ではさらにホームランも量産してプロスカウトの注目を集めた。
強肩強打の捕手であり、正捕手が不在のどのチームも欲しがる素材のキャッチャーだと思います。特に打撃に関しては大学3年生以降からグングンとカをつけてきた印象で、その長打力が魅力です。
近年は左打打者が多く、右打ちの方が希少性は高いのですが、、、それは一旦置いておくことにしましょう。
大学時代は通算で打率。348、本塁打も12本放つなど、将来の日本ハムのクリーンアップ候補になれる資質を持った選手だと思います。日本ハムは、近年、正捕手を固定できていないチーム事情であるため、まさに古川裕大は補強ポイントとピッタリ重なる即戦力捕手でした。
2020年シーズンの日本ハムの捕手は、宇佐美真吾が80試合、清水優心が69試合マスクを被りました。しかし、打撃面で言えば宇佐美真吾が打率.178、本塁打3本。清水優心の打率.193、本塁打3本と極度の成績不振でありました。
宇佐美真吾は巨人から移籍してきた選手で、非常に打撃の良いイメージを持っていたのですが、その才能を開花できていない状況です。このような捕手事情であるため、古川裕大の加入はチームに良い影響をもたらすものと思われます。
意外だったのは、ドラフト3巡目まで古川裕大の指名が残っていたことであり、日本ハムにとっては非常にラッキーだったと思います。古川裕大は、2020年ドラフトの大学NO。1捕手と呼び声高い選手であったため、他球団も狙っていたとは思いますが、投手などを優先したチームが多かったのかもしれません。
日本ハムも2位指名で中央大学の五十幡亮太外野手の指名に踏み切ったため、古川裕大を獲得できるかイチかバチかの賭けに出たところだったと思いますが、残ってくれていてありがとう!といったところでしょうか。
五十幡亮太外野手の詳細記事はこちら。
古川裕大捕手の査定評価、強肩の守備力、二塁送球タイム、打撃フォームとプロで活躍するための課題
古川裕大の二塁送球タイムは18秒台とも言われており、既にプロ級の強肩、守備力を誇っています。さすがに大学NO.1捕手と言われるだけのことはあると思います。
打撃フォームも軸がしっかり残り、どっしりした安定感のある構えです。長打力はもちろんのこと、逆方向へのヒットも放てるバットコントロールも持っています。
ただ、敢えて厳しい目線で見れば、トップの位置が定まっていない印象を受けたのと、変化球やタイミングをずらされた時の崩れ方、打ち損じが多いという点が少し気になりました。
恐らくプロの世界に入ってからは1軍レベルの投手の球速、変化球のレベルの高さに苦戦するのではないでしょうか。1年目から打率3割、20本塁打というような大活躍を期待するのは正直厳しいかなと思った次第です。
自分のバッティングを崩されないよう、打撃のことだけを考えるならば、まずは2軍などでじっくりプロのレベルに適応していくことも一つの選択肢かもしれません。
また、前述したように捕手というポジションの特性上、いきなりプロの配球、リードをフル回転でこなしていくことは至難の業でしょう。勉強と経験を徐々に積み重ねながら成長していってもらいたいと思います。
バンッティングセンス、強肩は間違いなくプロで通用する素材でありますから、今後の古川裕大の活躍に期待したいと思います。
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