阪神監督の交代、次期候補は?矢野監督は休養から退任・辞任?
2022年シーズンが始まり、開幕から大きく出遅れている阪神タイガース。開幕16試合で1勝14敗1分で勝率はまさかの0割台となり、全くと言っていいほど勝てていない危機的状況です。
セリーグの借金を一手に引き受けている状態であり、4月にして既に首位とのゲーム差は10近くにまで広がってしまいました。
一度狂い出した歯車をなかなか元通りに戻せませんね。今回は、そんな阪神ターガースの監督人事についてです。現監督の矢野監督はシーズン途中での休養、退任、更迭など様々な報道が出始めております。
阪神・矢野監督は休養から退任・解任・辞任?阪神タイガースの低迷なぜ?①選手起用法のなぞ
阪神ターガースは、前年の2021年シーズンは2位・Aクラスのチームであり、開幕からここまで出遅れると予想した解説者は少ないのではないでしょうか。
前年に優勝したヤクルトとはシーズン終盤まで優勝争いを繰り広げ、投手力、攻撃力ともに力のあるチームでありました。新人の佐藤輝明、中野拓夢、伊藤将司らの活躍があったことも上位成績を収めた一因かもしれません。
ところが一転、2022年シーズンは蓋を開けてみる全く別チームであるかのように勝てないチームに変わってしまいました。その原因としては3つの要素が考えられると思います。
1つ目は、矢野監督の選手の起用法についてです。私が一番疑問に感じているのは扇の要であるキャッチャーの起用法です。なぜ梅野隆太郎をレギュラー捕手として固定起用しないのか不思議でなりません。前年2021年の阪神タイガースのキャッチャーの出場試合数は下記になります。
【2021年阪神キャッチャー出場試合数】
梅野隆太郎 130試合
坂本誠志郎 42試合
原口文仁 3試合
2021年のセリーグの全試合数は143。梅野隆太郎は、実にシーズン9割以上の試合に出場しております。
これを見ても明らかなように、前年チームがAクラス入りして優勝争いした大きな要因は、キャッチャー梅野隆太郎が攻守に渡り活躍した功績は大きなものです。2番手の坂本誠志郎は42試合の出場に留まります。
ところが、2022年シーズンに入り、キャッチャーは梅野隆太郎の固定ではなく、坂本誠志郎との併用起用が続いています。噂では、坂本誠志郎は矢野監督のお気に入りのようであり、梅野隆太郎の単独起用が実現していないのではないかと囁かれています。
これでは、2021年シーズン終了後にFA権を行使せずに、阪神の残留を決めた梅野隆太郎が報われないですね。こう言った偏った選手起用がチームの低迷を招いているのではないかと思います。
阪神・矢野監督は休養から退任・解任・辞任?阪神タイガースの低迷なぜ?②シーズン前の矢野監督の退任発言
2つ目は、シーズン開始前に突如として発表された矢野監督の今シーズン限りでの退任発言です。
本来であれば、退任の発表はシーズン終盤もしくは、シーズン終了後に発表されるのが王道です。しかし、この王道に反して矢野監督はシーズン開始前に辞めることを発表してしまいました。
意図としては、優勝に向けてチームの指揮を高めるためとのことでしたが、現時点では全くの逆効果になってしまっているのが実情です。
選手側の見方によっては、どうせ今シーズンでいなくなる監督、と思ってしまっている人も中にはいるのかもしれませんね。
また、コーチ陣からしても、来年の自分の処遇、ポジションはどうなってしまうのか?などに気が向いてしまい、肝心のチームの勝利に向かってチームが機能していないことも考えられます。
監督経験者で現在は解説者である落合博満氏、中畑清氏も全く理解できないと、テレビ番組の中で痛烈に批判しておりました。
よほど、長年の付き合いで選手からの人望が厚い監督であれば、話は別であったのかもしれませんし、結果論でしかないのかもしれませんが、現時点ではシーズン前に退任を発表してしまったことが裏目になってしまっているので残念です。
阪神・矢野監督は休養から退任・解任・辞任?阪神タイガースの低迷なぜ?③抑えの守護神・スアレスの流出
3つ目は、昨年2021年シーズンに抑えとして大活躍したスアレス投手がメジャーリーグに流出してしまったことです。
現在、スアレス投手はダルビッシュ有が所属するパドレスに移籍しています。
2021年は62試合に登板、1勝1敗42セーブ、防御率1.16という抜群の安定感でチームのAクラス入りに大きく貢献していたストッパーです。
2年連続でセリーグのセーブ王のタイトルを獲得していた大黒柱の流出はあまりに大きなダメージでしたね。現に2022年の今シーズンは、ケラー、湯浅、岩崎など抑え投手を固定できていない現状です。
特に阪神のスタートダッシュを止めたと言っても過言ではない、開幕カードで2敗を喫したケラーの投球は大きな痛手となってしまいました。たらればですが、仮にスアレスがいれば開幕二連勝でスタートし、今とは全く別の成績になっていたかもしれませんね。
ただし、まだ阪神にも望みがあります。放出したスアレスですが、現在メジャーリーグではあまり良い成績を残せていません。救援失敗、炎上を繰り返しているため、メジャーにフィットできていない可能性があります。
仮にマイナー降格、パドレスから流出ということにでもなれば阪神は間違いなく獲得に名乗り出るべきでしょう。スアレスには日本の野球の方が合っているのかもしれませんね。
阪神監督の次期候補は掛布監督?なぜ掛布雅之は監督になれないのか?
ここで気になってくるのは、阪神の次期監督候補は誰になるのか?という点です。
能力面、力量だけを見れば私の一番の推しは掛布雅之氏です。現在は、阪神のオーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザーを務めており、前政権の金本監督時代には二軍監督も務めています。大山悠輔や高山俊の打撃指導にあたり、育成力にも定評があります。
また、掛布雅之氏は2021年シーズン終了後に、2022年今シーズンのスタートダッシュのつまずきを予言するような発言をしており、的中させています。それは、昨年2021年後半の阪神タイガースの戦い方、選手起用にまつわるものです。
昨シーズン後半はヤクルト、巨人と熾烈な優勝争いを繰り広げていた阪神タイガースですが、終盤戦に入って途端にこれまでシーズン前半を戦ってきたレギュラーメンバーをどんどんスタメンから外してしまいました。
もちろん、選手個々の状態が落ちてきたということでもあるのですが、我慢して起用し続けることができませんでした。
掛布雅之氏によれば、このことで来シーズンに向けた阪神の戦い方が見えなくなってしまったということです。
終盤まで首位争いを繰り広げていた要因としては、新人の佐藤輝明、中野拓夢のレギュラー起用、4番に大山悠輔を固定、キャッチャーに梅野隆太郎を固定、以上のような確立されたスタイル、体制を築いていたからこそ首位争いができていたものの、スランプや不調を理由に佐藤輝明をスタメンから外し、4番の大山悠輔の打順を変え、キャッチャーも坂本誠志郎を起用する試合が続いてしまったことで、阪神タイガースというチームの骨格が崩れてしまった。
このことにより、次シーズンの阪神の戦い方、メンバーが見えなくなってしまったというのが掛布雅之氏の指摘事項です。
確かに、シーズンを通して自分たちの戦い方、メンバーを固定して戦い抜いたヤクルトに対して、メンバーや4番を替え、自分たちの戦い方を自ら変えてしまった阪神とで差が出てしまったのかもしれません。
結果的に、ヤクルトとの争いに敗れて阪神が優勝を逃したことは結果論に過ぎないかと思いますが、それはさて置き2022年シーズンのスタート状態については掛布雅之氏の予想は的中しているのかもしれません。
そんな掛布雅之氏ですが、上記のように指導力や洞察力に優れた人物ですが、阪神タイガースの監督になれないのには理由があようです。
一部の報道では、現役引退後に行った副業に失敗して、自らが代表を務める会社が実質的な破産状態となり、二度の不渡りや裁判沙汰にもなったことが監督就任できていない事由ではないかと囁かれています。
しかし、前述のように金本監督時代には二軍監督としてタテジマのユニフォームに袖を通して活躍しています。上記の監督に就任できていない推察が真実かどうかは定かではありませんが、少なくとも二軍監督になれたことからも一軍監督に就任される可能性は十二分にあると思います。
個人的には、掛布監督が誕生すると阪神タイガースは強くなるのではないかと思っています。阪神の監督を次は誰がやるのか、非常に楽しみです。
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