サイヤング賞獲得を逃したダルビッシュはメジャー最多勝タイトル獲得

2020年サイヤング賞の獲得を逃したダルビッシュ有だがメジャーで最多勝のタイトルを獲得

サイヤング賞*の発表日は、アメリカ時間の2020年11月11日(日本時間では12日)に行われました。今シーズンのサイヤング賞をダルビッシュは残念ながら獲得できませんでしたが、最終選考に残って2位となりました。今シーズンの勝利数はリーグ最多のタイトルを獲得していただけに、残念な結果になってしまいましたね。

*サイヤング賞とは?

メジャーリーグの最優秀賞投手賞であり、シーズンごとにア・リーグ、ナ・リーグそれぞれ1人ずつが選ばれる。

ダルビッシュ有の2020年の成績とサイヤング賞の選考結果

ダルビッシュ有の2020年の成績は、合計12試合に登板して8勝3敗の成績を挙げ、最多勝のタイトルを獲得しています。また、リーグ2位の防御率2.01と93奪三振を記録しています。

今シーズンはコロナウイルスの影響により、試合数も少なかった中での8勝は素晴らしい成績です。

日本人がメジャーリーグで最多勝投手になるなんて、ほんとスゴイことですよね。野茂がメジャーに挑戦するひと昔前では考えられなかったことです。野茂、上原、松坂、岩隈などこれまで偉大な日本人投手が成し得なかったタイトルでもあるため偉業と言えるでしょう。


2020年のサイヤング賞の最終選考結

【ナ・リーグ】

1位 トレバー・バウアー(レッズ)

2位 ダルビッシュ有(カブス)

3位 ジェイコブ・デグロム(メッツ)

 

【ア・リーグ】

1位 シェーン・ビーバー(インディアンス)

2位 前田健太(ツインズ)

3位 柳賢振(ブルージェイズ)

日本人2人が同時に2位にランクインしたのはもちろんこれまでで初めて。日本人投手のレベルの高さが改めて証明できた感じがして嬉しいですよね。そして、柳賢振を含めれば最終候補6人のうち、3人がアジア人というこれまた偉業。アジア人投手のレベルは世界レベルってことですね。とは言え、いずれもサイヤング賞を逃したことは残念でした。


 

ダルビッシュ有が惜しくも落選したサイヤング賞の選考基準と選考方法とは?

サイヤング賞の選考方法は、全米野球記者協会(BBWAA)の記者の投票によって決められます。

何か定量的な基準や数値によってふるい分けされるわけではないため、記者の印象やイメージ、主観も大いに含まれてしまう点が特徴ですかね。この点、今回のダルビッシュにとってはマイナスに作用したのかもしれません。

単なる個人的な推測でしかありませんが、やはり記者たちは日本人やアジア人ではなくアメリカ人に獲ってほしいという潜在意識的なものが無意識に働いているのかもしれませんね。結果が出てから言うのは反則かと思いますが、ダルビッシュが最多勝のタイトルが決まった時も、サイヤング賞を今回獲るのは厳しいんじゃなかろうかと思っていました。

日本のケースに置き換えてみると、沢村賞の選考で日本人と外国人投手が競っているようなイメージでしょうか。また、元ヤクルトのバレンティンが、王貞治さんのシーズン最多本塁打の記録を塗り替えた時も、同じような報道やコメントが寄せられていましたので、近いものがあるのかなと思っていた次第です。

ちなみに、アメリカ人以外の投手がサイヤング賞を獲得したことは過去にもあります。例えば、1999年、2000年のペドロ・マルティネスはドミニカ共和国、2003年のエリック・ガニエはカナダ。ただし、アジア人で獲得したことは過去一度も受賞していないんですよね。誰も何も言えないくらい圧倒的な成績差をつけないと、アジア人がサイヤング賞を獲るのは難しいのではないかと思ってしまいました。

ただ、ダルビッシュが最終候補に残って2位に選ばれたのは今回が2回目。肘の手術や移籍を乗り越え、この年齢で2位になることは素晴らしいことです。

 

ダルビッシュ有の通算成績

ダルビッシュは、日米通算で164勝94敗、防御率2.69、奪三振は2642になります。あと36勝で日米通算200勝になりますね。

ダルビッシュは現在34歳、今年のような成績をあと3シーズン残せば十分に記録達成できるかと思います。まぁそもそも、ダルビッシュはあまりこういう記録には興味がないかもしれませんが、一応大きな節目になる数字ですのでトライしてほしいです。

 

ダルビッシュ有の年俸推移と嫁・聖子

ダルビッシュのこれまでのメジャーでの年俸推移は下記になります。やっぱりメジャーリーグの年俸は半端ないって。しかも、大型契約が主流だから10億円以上の年俸が複数年続くのがざら。そりゃメジャーに挑戦してみたくもなりますよね。

~レンジャーズ~

2012年 5億5000万円

2013年 9億5000万円

2014年 10億円

2015年 10億円

2016年 10億円

2017年 11億円(7月まで)

~ドジャース~

2017年 11億円(8月から)

~カブス~

2018年 25億円

2019年 20億円

*年俸はいずれも推定

これだけのお金があれば、奥さんもお金の心配は一切いりませんよね笑。ちなみに奥さんは、レスリングでオリンピックを目指していた旧姓:山本聖子。姉が山本美憂、兄が亡くなられてしまいましたが山本KID徳郁の山本一家です。アスリート同士の子供ですから、もしお子さんが何かのスポーツをやるようだったらスゴイ選手になりそう。



 

ダルビッシュ有の高校時代、中学時代の噂話

最後に、ダルビッシュの高校、中学時代の話です。私は宮城県の高校の野球部に所属していたので、東北高校や仙台育英の野球部の情報や噂はよく耳にしていました。

私はダルビッシュとは高校も違うし、学年も被っておらず、私が高校を卒業した後に彼が宮城県の東北高校に入学してきました。それでも私が高校3年生の時には、既に宮城県の中でダルビッシュの噂が広がっていました。

なんか来年、東北高校にすげーのが入ってくるらしいよ。イラン人らしいよ!?イランって野球強いんだっけ?サッカーのイメージはあるけど。。。しかも外人?というような話を野球部の仲間と話していました。笑

ダルビッシュのお父さんはイラン人であり、ダルビッシュ有はハーフなんですよね。東北高校に鳴り物入りで入学して、1年生の夏から試合に出ていましたから、デビュー当初から有名選手でした。

また、当時の東北高校には、高井雄平(現ヤクルト・スワローズの雄平)がいました。高井雄平も1年生の夏から外野手、2番手投手として試合に出ていましたね。1年の夏で既に140キロの球を投げて出てましたからバケモンですよ。プロに行く選手は、やはり最初から別格な雰囲気がでちゃってるんですよね。

最近では、私と近い世代の野球選手たちがベテランの域に差し掛かり、中には引退する選手もたくさん出てきてます。そんな中、ダルビッシュにはまだまだメジャーリーグで活躍していただきたいですし、来年こそは日本人初のサイヤング賞を獲得してほしいです!!


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